わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2011-01-01から1年間の記事一覧

手羽先と黒胡椒

六時二十分起床。二時半には花子と麦次郎、両方に騒がれ、三時に猫ゴハン、その後はしばらく寝ることができたが五時にまた麦次郎が騒ぎはじめ、仕方ないのでしばらく真っ暗なリビングで遊び、満足したようなので、ホットカーペットの上で六時まで一緒に寝た…

吉祥寺美術館「池田満寿夫展 組み合わされたイメージのなかへ」

池田満寿夫は大好きで、特に初期の「動物の婚礼」などのこちゃこちゃした落書きのような作品、それから最晩年の土方巽がらみの「美貌の青空」が非常に気に入っている。今回の展覧会は、初期や「美貌の青空」も若干展示されていたが、基本的には池田の得意と…

町田康「ホサナ」(1)

震災や原発事故の暗喩、なのか? 群像 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/12/07メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (26件) を見る町田康の作品はこちら。

謎のまま

五時五十五分起床。よくわからない夢を見た。断片が散漫に広がっているのか、それとも不条理なつながりがあるのか、それも覚えていない。しかし内容がおもしろかったのだけは確かなようで、目覚めてすぐに夢の内容をメモしておいた。今になって読み返したら…

HP nx4820にUbuntu 11.10

WubiでWindows XPとのデュアルブートにしてみた。うーむ……重いので、すぐにlubuntuに変えてしまった。 それから、システムフォントがなぜか漢字だけ中国語になっている。これはUbuntu ソフトウェアセンターで日本語フォントをインストールし、設定で変えてあ…

町田康「ホサナ」(1)

「群像」1月号より。町田の連作短篇連載らしい。少ししか読めていないのだが、これは犬小説? 被害妄想小説? 群像 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/12/07メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (26件) を見る町田康の…

すべては慣れの問題

六時起床。なぜだろう、自分がペンになったような気分。布団がペンのキャップのように思えたのだろうか。ペンの夢を見たのだろうか。 下痢気味の花子に投薬。動物に錠剤を飲ませるのは至難の業だ。悪戦苦闘四苦八苦。慣れの問題だろうか。 九時、外出。仕事…

保坂和志「未明の闘争」(27)

「群像」1月号掲載。自宅での深夜の会話から唐突にヨコハマの情景に移ったかと思えば、またまた電車の中に。乱れ入る場所と時間。異様なまでに「私」という主格こだわるために文章が破綻してしまう箇所も多い、奇妙な文体。それでいて、突然消えて他者の心に…

戒める必要

六時起床。雨が降っていたらしい。まるで気づかず。風邪で感覚が鈍っているのか、それとも生来のものなのか。はたまた家のなかからでは感じ取れぬほどささやかな降り方だったのか。 麦次郎、皮下輸液170cc。 仕事が谷間になってしまっている。とはいえ、事務…

田中慎弥「燃える家」(15)

「群像」1月号掲載。教師拉致暴行計画はついに実行に移されるが、徹は土壇場で……。信仰、善悪、権力。何も信じられない時代だからこそ無意味なことをやらなければならないという想いと、何も信じられない時代だからこそ何かを信じなければならないという想い…

大江健三郎「晩年様式集(イン・レイト・スタイル)」(1)

「群像」1月号掲載。大江さん、まさかの連載小説。企画そのものに驚いた。3.11直後の、いくぶんふさぎ込んだような作家の様子と、作家にモデルにされつづけプライバシーを奪われつづえけた身内の女たちの様子。時代が呼び起こした不条理さや怒りのなかで、自…

山崎ナオコーラ「昼田とハッコウ」(23)

「群像」1月号掲載。考えもしなかった事態が、信じていたことを一気にブチ壊す。昼田はひとりぼっちになってしまった……のだろうか。群像 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/12/07メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (…

マイコプラズマ疑惑その後/猫たちの健康

六時十五分起床。風邪、かなり恢復しはじめている実感があるが、歯科医の予約はキャンセルした。検診なので急がない。 鼻水や咳と格闘しながら、だらだらと仕事。忙しくはないので助かる。散歩はせず。 昨日書き忘れたこと。花子、麦次郎とも病院で検診を受…

マイコプラズマ疑惑

六時起床。朝のうちだけ軽く仕事。風邪が抜けないので行きつけの医院に行ってみたら「重篤だ」と言われてしまった。そんな自覚がない。マイコプラズマを疑われ、レントゲン検査。肺炎のなりかけだったそうだ。おーこわ。 午後は大人しく寝た。

それをわざわざ聞きますか

http://okwave.jp/qa/q5725251.html ワッショイ!加トちゃんメドレー!!アーティスト: 加藤茶出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント発売日: 2011/10/05メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見るズンドコ伝説アーティスト: 加藤…

風邪

ちょっとヒマになって気が抜けたからだろうか。風邪が抜けない。今日は一日寝てました。おしまい。

風邪、かなりよくなってきたと思っていたら一気に悪化してしまい、芝居を見ようと向かった三鷹のホールで観劇中に気分が悪くなって退席、そのまま席には戻らず帰宅してしまった。あーあ、もったいない。

多和田葉子「雲をつかむ話」(最終回)

いきなり自宅を訪れてきた犯罪者との接触の記憶をひきずりながら語られた、ある小説家の犯罪者との関係の記録。その危うさや不条理さ、悲しさなどをたっぷりと含んだ、それでいて空虚なたくさんの物語を、最終回では見事に清算してしまった。 物語という形式…

尾を引く静寂、破れる静寂

六時起床。昨夜から降りはじめた雨が、いつの間に雪まじりなっていた。外は静かだ。雨音の騒々しさを、雪が打ち消す。 雪と静寂は相性がいい。降りはじめれば生物が一斉になりを潜め、風景が白銀に包まれ染まり変質していくのを、息を潜めるようにして、そし…

週刊モーニング

「グラゼニ」、凡田がトークでワイルドピッチしている! 「ReMember」、急激に博物空間の謎が明かされつつある。が、まだじれったい感じだ。グラゼニ(3) (モーニング KC)作者: アダチケイジ,森高夕次出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/12/22メディア: コ…

サトリ

六時起床。喉の痛みは引きつつあるが、呼吸の要となる部分がグラグラに揺らぎささくれ立っているような感覚は相変わらずで、それが喘息発作の予防のために毎日行っている、半分我流の呼吸法の乱れにつながる。いや、乱れは喉の痛みから来ているわけでもなさ…

「群像」「新潮」2012年1月号

「新潮」は、古井由吉とピース又吉が対談してる! スゲエ企画だ。群像 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/12/07メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (26件) を見る新潮 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発…

三浦雅士『考える身体』

今度は舞踊と映画の関係。うーん、舞踊というより身体性だな。身体性を追究しすぎると、物語性は希薄になる。しかし、現代においては希薄になった物語性から新たな表現が創出される。そういうことだろうか。わからん。考える身体作者: 三浦雅士出版社/メーカ…

交互

昨日の日記は風邪薬を飲んだせいか朦朧としていたので、忙しい時に採用している「今日の事件簿」スタイルにしたのだが、なぜだか短歌にしてみたくなり、とはいえ朦朧としているからロクなものにならぬだろうと思いきや、今日になって読み返してみたら意外に…

三浦雅士『考える身体』

舞踊と建築の接点。いや、接点なんてちっぽけな話じゃない。舞踊、建築、絵画、詩。あらゆる芸術はすべてルーツがおなじ。根源にあるのはアニミズム、あるいはシャーマニズム。その昔、表現は畏怖から生まれた。考える身体作者: 三浦雅士出版社/メーカー: NT…

今日の事件簿

おそらくは舞い散る埃が夢を見る寝ても覚めても生きつづける夢事件 猫だけが寒さの磁力を知っている冬の雨見てそっとため息事件 渇きかと思えばそれは反抗期痛みを白い布で蹴散らす事件 遠のいた意識が意識を近づける近づく意識それは無意識事件 伝わらぬな…

三浦雅士『私という現象』

『考える身体』があまりにおもしろいので、Amazonでろくに内容も確認せずにポチッてしまった。楽しみ。私という現象 (講談社学術文庫)作者: 三浦雅士出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/10/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ …

三浦雅士『考える身体』

バレエのルーツ論、ファッション論。ロジカルなのに飛躍的。まだにバレエのような文章。考える身体作者: 三浦雅士出版社/メーカー: NTT出版発売日: 1999/12メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (19件) を見るDANCE MAGAZINE (ダンスマガジ…

でかい

猫に騒がれて目を覚ますのは猫飼いの宿命のようなものだから受け入れ身をまかすべきだ。六時起床。だが三時頃からずっと起きていたような気がする。 八時ごろから十時ごろまでは仕事ができた。その後はコピー/プリンタ/FAX複合機の設置工事があったのでず…

三浦雅士『考える身体』

元「ユリイカ」「現代思想」の編集者で、現在は評論家として活躍する三浦氏の、身体=舞踊と言葉=詩に関する小品を集めた評論集。 言語の身体性とかいう抽象的だが単純な話ではない。人間という存在の「自己」のなさ言及し、「人間は何にでもなれる」という…