わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

最終日

六時起床。二月最後の日は、わが社の決算期の最終日でもある。事務処理にはさほど追われていないものの、作業てんこもりな一日。夕食前に軽く散歩した程度で、あとはひたすら机に張り付いていた。以上、おしまい。

綿矢りさ「大地のゲーム」

「新潮」三月号掲載。舞台はどこかの大規模なキャンパスがあるらしい大学。そこはどうやらある年の夏に大地震の被害を受けたらしい。親を亡くし、住む場所をなくした学生たちは、いつしか学校に寝泊まりするようになる…。 綿矢りさの作品を読むのははじめて…

慣れるということ

五時五十分起床。ここ数日、咳が止まらない。医者の診断では気管支炎だそうだ。部屋の異様な乾燥のせいだろうか。乾燥を助長している節があるエアコンで暖房するのはやめて、今年は封印していたオイルヒーターを復活させることにした。エアコンより暖まらな…

今日の事件簿

刻んで三発事件 昼食抜き事件 ワウ事件 抜けてましたか事件 無理やりセッティング事件 昼寝しないよ事件 さよならATOK事件(androidを除く)

六時起床→仕事→掃除→麦次郎に皮下輸液→仕事→昼食→激混みの銀行で事務処理→税理士の事務所で打ち合わせ→仕事→休憩→喘息の定期検診→薬局→書店とコンビニに一瞬立ち寄り→仕事→夕食→ドラマ「ビブリア」→途中で腹痛→下痢→すぐに復活→入浴→日記(今ココ)

吉田秋生『海街diary 5 群青』

ひとつの悲劇に、異なる立場から関わる人たち。その、立場の微妙な違いやずれが、決して派手ではないが深みのある物語を織りなしている。物語は時間に沿ってはいるものの、縦に縦にと進むのではなく、縦糸と横糸で織物をつくるように進んでいく。その模様の…

光と影の象徴

六時四十分起床。朝から猫たちがうるさい。インコもうるさい。振り回されつつ身支度。 八時三十分、「報道2001」を観て某国の状況というか言動というかに呆れてからランニングへ。カワウとチュウサギが善福寺川の川面すれすれをきれいに並んで飛んでいた。翼…

不謹慎な集中

六時三十分起床。梅の花が盛りだというのに、まだまだ冷え込みは厳しく、温度だけを取り上げるなら、春の兆しなどまったく見えない。 仕事。十六時頃、軽く散歩。夕方はテレビを見ながら仕事。不謹慎な、と思われるかもしれないが、意外にこんな時の方がアイ…

にゃんにゃんにゃんの日

六時起床。ここ数日で、だいぶ慌ただしくなってきた。仕事が立て込むと、当然ではあるが余裕が消える。気持ちの上での、ではなく、単純に時間がなくなる。時間がなくなれば、気持ちは自然と急いてくる。気持ちが急いてくれば、今度は逆に余裕を見つけようと…

週刊モーニング

「きのう、何食べた?」えー、このタイミングで塩麹ですか? おもしろかったしおいしそうだったけど。きのう何食べた?(7) (モーニング KC)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/12/03メディア: コミック購入: 12人 クリック: 327回この商…

どピンクの声

五時五十五分起床。四時半ごろから起きていたような気がするのだが、目覚ましの音で起き上がったのだから勘違いなのだろう。四時半ごろから起きていた、という夢を見ていたのかもしれない。明け方の記憶はあいまいだ。夢に片足突っ込んでいる。 仕事。月末が…

絲山秋子「忘れられたワルツ/神と増田喜十郎」[短篇二作]

「新潮」三月号掲載。前者は妙な濃淡のある、結束があるようでない現代の家族が描かれている。後者は女装癖のある老人が、人のカタチをした神とすれ違うまで。後者の作品は傑作。今まで読んだ絲山作品のなかで、一番好きかもしれない。新潮 2013年 03月号 […

懐かしい朝

五時五十分起床。スリリングな夢を緩やかに見ていた気がする。内容は思い出せないが、妙な懐かしさとともに目覚めたのだから、故郷や幼少時に関係があったのだろう。あるいは、何度も繰り返し観ている夢か。子どもの頃は、回転しつづけるたくさんの歯車のな…

古井由吉「鐘の渡り」読了

「新潮」3月号掲載。女を失った男と、女とともに住もうとしている男。二人が同時に、山の中で鐘の音を耳にする。だがそれは幻聴だ。この幻聴が、たちまち男女の関係を危うく感じさせる…。新潮 2013年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/02/0…

七年間の混乱

六時起床。体調はすっかり恢復。念のため食事の内容だけ気をつけるようにした。 曇天。午前中から雪が降りはじめる。妙に乾いた、埃のような雪がわずかな風や気流の変化に振り回されるように乱れ散っている。冷え込む。インコのぷちぷちの定期検診の日だった…

走りすぎではない理由

六時起床。下痢は止まっているが胃痛は収まらず。朝一番で仕事を一気に済ませ(幸い、さほど忙しくない)、かかりつけの内科医へ。ノロウイルスと診断された。ぶっとい注射を打たれ、飲み薬を処方された。 微熱もある。午後は念のため寝て過ごした。

走りすぎではない

六時三十分起床。晴れているが風が強い。午前中はランニング、10km。セグロセキレイがやたらと目に付いた。 午後、仮眠。走り過ぎて眠り過ぎたかと思ったが、体調そのものが悪いようだ。胃痛、吐き気。夕食は念のため消化のよい野菜スープだけに。食後、激し…

中沢新一『野生の科学』

熱海アースダイバー。熱海≒安曇。弥生時代に水没した大陸に住んでいた海人たちを受け入れた熱海周辺の、自然信仰の名残を探っている。野生の科学作者: 中沢新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を…

育てた野菜と買った野菜

六時三十分起床。晴れてはいるが風が強い。冷たい空気が壁のようになって容赦なく吹きつけてくる。しかし肌を切り裂くような鋭さはない。どこか鈍重なのは、春が近いせいだろうか。梅が咲きはじめているようだ。筑波山で梅祭りをしているという。 早朝より仕…

大阪へ

六時起床。曇天。降り出す直前の重い空。 九時過ぎ、出発。中央線、ラッシュアワー並の混雑。辟易する。 東京駅で島根牛弁当を買い、十時過ぎの新幹線に乗車。N700系だ。曇り空の中を大阪へ。車内にて仕事、そして駅弁。すき焼きを飯の上に載せた感じ。 十二…

今日の事件簿

吟遊詩人事件 チケット先取り事件 本800円事件 CD2,000円事件 歩きすぎ事件 大麦青汁豆乳でいい感じ事件 やっぱり折畳みを持っていくよ事件

古井由吉「鐘の渡り」

「新潮」3月号掲載。三年ほど同棲した女に死なれた男と、これから女と一緒になろうとしている男とが、過去の記憶を軽くひきずるようにして、山に登る。しかし彼らは、記憶や女との感情よりも、気まぐれな天気や景色、そして響き渡る鐘の音といった「環境」に…

朝の乱れ

五時五十五分、混乱しつつ起床。夢を覚えていないというのに、寝覚めが夢に振り回されている。おそらくは支離滅裂で意味不明、その滅裂さと無意味さに、あるいは不条理さに、理性なり論理性なり思考力なりを、ひどくかき乱されたのだろう。混乱であって不安…

平野啓一郎『空白を満たしなさい』読了

深層的には自己は存在するのだろうが、コミュニケーションの対象や社会的環境によって大きく変化し、異なる人格を表出させる傾向を持つ。この「異なる人格」を「分人」と呼ぶ。分人は自分とは相いれない分人を無意識のうちに排斥しようとする性質を持つ。通…

持続的平穏

五時五十分起床。曇。朝日を雲が反射し、かすかではあるが黄金色に輝いている。 さほど忙しくない一日。朝からマイペースで仕事。午前中のうちに軽く散歩。 夜、新規案件で少しだけばたつくが、まあ問題なし。

平野啓一郎『空白を満たしなさい』

復生者たちは、新たな運命に襲われはじめる。そして主人公は、ようやく妻の心の闇を知る…。空白を満たしなさい作者: 平野啓一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/11/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 17人 クリック: 600回この商品を含むブログ …

古傷

建国記念日。晴れ。六時三十分起床。 八時三十分、ランニングへ。善福寺川沿いを6.4km。善福寺池では、日本野鳥の会だろうか、野鳥観察会をやっていた。 帰宅後、肉離れが治ったばかりの左ふくらはぎをかばっていたのか、それとも筋力の衰えのせいなのか、す…

バルサミコ

ヨドバシカメラの裏手にある、産直品販売を兼ねたそば・うどんの店。店名はバルサミコ酢をつかったモダン和食が売りだから、ということの他に、はやりの「バル(バー)」という意味も重ねているのかもしれない。おそばは田舎風、うどんは二八うどんといって…

中ザワヒデキ展「脳で見るアート」

現代芸術の旗手、という扱いで、脳内で理屈をこねくりまわしながらつくったような、奇抜な発想の作品数点が展示されていたが、うーん、全然感動できなかったなあ。展示品入れ替えのパフォーマンスを一般公開していたが、退屈だった…。イラストレーター的な作…

平野啓一郎『空白を満たしないさい』

ついに思い出された自殺直前の記憶。分人が分人を追いつめ消そうとするという精神構造の具象化としての自殺。生きたい自分が死にたい自分を消そうとすることが、結果的に行きたい自分をも含めた自分という存在の消去、すなわち自殺を突発的に誘発していた…。…