わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

保坂和志「未明の闘争」(42)

「群像」四月号掲載。友達が養っていた外猫たちの生と瀕死状態が、とっちらかった文体で散漫に、しかしなぜか生きるということの本質を貫いているなあ、と感じさせるような手法で描いている。不思議だ。群像 2013年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発…

佐々木敦「新しい小説のために」第一回 リアリズムの末流

「群像」四月号掲載。2007年ごろから続々と登場しはじめた、新しいリアリズム感覚を持つ作家たち(主には綿矢りさ)の作品を引用しながら、新しい小説とは何なのか、小説の本質がリアリズムだとすれば、新しい小説のリアリズムとは何なのか、いや、何を越え…

濡れる花びら

昨日の11.2kmが応えたか。朝はなかなか布団から抜け出せず。リビングでゴハンをくれと大騒ぎする麦次郎のために気合いで起きた。起きるまではもう指一本動かすことすらできぬのではないかと思うほどの眠気と疲労感に全身がすっぽりと包まれていたが、起きて…

大江健三郎「晩年様式集」(14)

「群像」四月号掲載。章のタイトルは「魂たちの集まりに自殺者は加われるか」。大江さんの義兄である伊丹十三をモデルにしたと思われる塙吾良に関わる者たちが、ドキュメンタリー作品のためにインタビュー的に会話をつづける。『取り換え子』の作品世界の分…

ジャージを着た迷子

六時四十分起床。花冷えの曇天。もう花びらは散り、ちらほらと生えはじめた若葉との入れ替わりが進む。花見はしていない。 午前中は掃除。昼食後、軽く仮眠を取ってから買い出し。カミサンは知人の家に訪問するために外出。ぼくは同行しなかったので、自宅で…

和製英語

六時起床。ここ数日は花冷えがつづいていたようだが、昨日の雨が去るのと入れ替わりで暖気が来たのか、外にでると空気が妙に湿っぽくて、ぬるい。風はほとんどなく、ぬるさが静かに揺らめいているような感覚が皮膚から脳へと伝わってくる。 カミサンは麦次郎…

休養

六時四十分起床。昨夜、布団に入った時には午前二時半を回っていたから、四時間の睡眠。普段より一時間少ないだけだが、四十三歳の肉体には妙にこたえた。幸い、急ぐ案件はないので今日はオフに。午前中はぜんそくの通院。午後は睡眠を取った。しかし二時間…

半徹

六時起床。早朝から書斎にこもり、デスクに貼り付いて仕事。某家電メーカーの販促ツールの提案。昼食以外休憩なしのフル稼働でも日が暮れるまで時間がかかった。チェックやデザインの上がり待ちを待ち、企画書がフィニッシュしたのは午前一時半。早朝からの…

粉砕骨折とうまくないカレー

六時起床。午前中は書斎で仕事。午後はスケジュールが空いたのでインコのぷちぷちを連れてトリの病院へ。定期健診。問題なし。肝臓の疾患も特に異常はなさそう。 二十時三十分、代々木にあるデザイン事務所へ。新規案件の打ち合わせ。同席したディレクターの…

雨のテーピング

五時五十分起床。足の裏が傷む。アーチ痛。一昨日のランニングが今ごろ響きはじめたのか。それとも昨日うろうろしすぎたのか。よくわからない。歩けないほどの痛みではないが、ひとまずテーピングをしておく。 かすかに雨。花冷え。 午前中は銀行まわり。午…

島田裕巳『宗教はなぜ必要なのか』

愛聴しているポッドキャスト「学問のススメ」で著者の島田氏のインタビューが公開されていたのがきっかけ。この方、知らなかったがとても論理的に宗教を分析していたので興味をもった。宗教の外側の視点から語っているのがとてもいい。内側からだと、曇るか…

いがらしみきお『ネ暗トピア・リターンズ』(1)

「ぼのぼの」のいがらしみきおの、初期の代表作。大学生時代、ぼくはいがらしの初期作品の大ファンで、片っ端から集めていたことがある(今はまったく手元に残ってないけど)。不条理ギャグの元祖とも言われるネ暗トピアも大好きだったが、今読むと驚くほど…

いとうせいこう「存在しない小説」(1)

「群像」4月号に掲載。いとうせいこうの作品を読むのは『ノーライフキング』以来だから二十年ぶりくらいだろうか。アントニオ・バルデスなる架空の作家が書き、仮蜜柑三吉なる架空の翻訳家が訳した「背中から来て遠ざかる」という作品をいとうが紹介している…

餃子は明日に

今日も六時四十分起床。夜中に起きて猫にゴハンをあげたとき、寝る前にセットしておいたスマホの充電が終わっていたのでコンセントを引っこ抜いた。朝起きたときに確認すると、すでに50%になっていた。なんじゃしそりゃ。電池はみるみるうちに減っていく。バ…

磯崎憲一郎「眼と太陽」読了

迷走に迷走を重ね、最後に主人公が外国人妻とその連れ子とともに日本へ帰るシーンで作品は終わる。うん。不思議な終わり方です。作品世界はこれで終わるが、気になるならあれこれ想像してみれば。そんなふうに作品から語りかけられているような気がした。ま…

もう旅立ったのだろうか

六時四十分起床。あまり寝ていなかったので朝がきついが、一度起きれば意識も体もそれなりに動く。身支度、ドウブツの世話、掃除。桜が満開になるほどの暖かさだが気がさほど緩まず浮き足立ったりもしないのは、そこそこの多忙さ、そしてカミサンが銀座の猫…

今日の事件簿

睡眠時間なし事件 またお断り事件 夢のなかで屁をしたら臭かった事件

今日の事件簿

時間なし事件 睡眠時間なし事件

磯崎憲一郎「眼と太陽」

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慌ただしい春

六時三十分起床。今日も暖かい。桜はさらに多くの花を開かせている。 カミサンは銀座の猫ギャラリーへ。ぼくは家で家事をこなしたり、買い出しにいったり。仕事はしなかったのだが、なぜか終日慌ただしかった。

磯崎憲一郎「眼と太陽」

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穏やかな春

六時起床。冬の名残はすっかり感じられなくなり、上着も必要なさそうな気温にひどく戸惑う。仕事は一段落したので穏やかな一日。進行中の案件を断片的に、確認程度にこなしながら、溜まりかけた事務処理を進めた。

今日の事件簿

パン二枚とシリアル事件 よく寝た事件 まあまあ受けた事件 すれ違いっぱなし事件 ちょっと買いすぎた事件 風呂ねこが怒ってる事件 歯ブラシを送る事件

中沢新一『野生の科学』読了

ラストに付録として、原発事故時にインタビューで反・反原発や反エコロジーを訴え、それが最後のインタビューとなってしまった思想家、吉本隆明への批評が掲載されていた。共産主義的な唯物史観が吉本さんの思想のベースにあるからああいう考えを持つ理由は…

命日と誕生日

昨夜は深夜まで作業していたせいか、布団に入ってもしばらく脳みそが興奮したまま、ぐるぐるとあれこれ思考を暴走させているような感覚に陥り、すぐに眠れず。普段の寝つきはいいほうだ。昼間に脳みそを使いすぎて、夜になると疲れてしまうからと思っていた…

同時進行

六時起床。掃除したり食事を作ったりしつつ、仕事もこなした。 片頭痛が…。

それしかしてない

六時起床。早朝から仕事。昼に少し仮眠を取って、夜中まで仕事。ううう。

めまぐるしき濃淡

六時起床。気管支炎、かなり治っているがまだ完全ではない。忘れたころに咳が出る。痰がからむ感覚はかすかながらつづいている。もう二週間だ。薬のやめどきに困る。 仕事。一日のなかでの濃淡が激しい。その濃淡が、妙にめまぐるしい。しかし、振り回されて…

磯崎憲一郎「眼と太陽」

主人公の、若き日のアメリカでの体験がとりとめもなく描かれている。今のところ、ものすごーく保坂和志の作風に近いと思っているのだが、どうなのだろう。 ちなみに保坂さんとイソケンさんは親交があるらしく、本書の巻末では対談をしている。なんか納得。肝…

こっぱずかしい比喩

六時起床。昨夜の下痢のせいだろうか、目は覚めたが体はまったく目覚めていないようで妙に重く、意識とうまく連携がとれていない。意識のほうも眠気で相当けだるいというのに、それにすら体がついていけていない。 仕事。打ち合わせの予定はないので、ひたす…