わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2018-01-01から1年間の記事一覧

奥泉光『雪の階』

第二章読了。ドイツの老齢の大御所音楽家カルトシュタインが喘息発作で急死。その現場に現れたという、羽子板の「藤娘」そっくりの女…。 謎が雪だるま式に膨れたところで、物語は第三章へ。さて、ここでいったん休止して、「群像」の連載小説のほうに移ろう…

反応しない/破壊

五時四十五分起床。曇天。微かに雨が降った気配が外廊下に残っている。葵は早朝から全速力で家中を駆けずり回っている。そしてぼくが朝食をとりはじめたタイミングでウンコした。 仕事。某ゴルフ案件の企画書をメールで送付してから、別の案件の企画書。こち…

佐々木敦「全体論と有限 —ひとつの「小説」論—」

「群像」2018年11月号掲載の新連載評論。読み残してた…。 今回の章タイトルは「第一章 方法序説」。まだ数ページしか読んでいないが、今のところ、スペースノットブランクという演劇ユニットの『舞台らしき舞台されど舞台』の、およそ演劇らしくない実験的な…

黄葉せぬまま/路上の獅子

六時起床。今日も曇りかと思ったが気づけば強い朝日が差しはじめ、明るくなった部屋の中で身支度やらドウブツたちの世話やらを進めると、それなりの目は覚め、重かった体もアタマもすっきりしてくる。昨晩残していたバケットで朝食。 日曜だが、仕事。掃除。…

仕事と雨

六時二十分起床。午前中は黙々と掃除。先日買ったカーペットを敷く。 午後は仕事。夜は走ろうかと思ったが、杉並、世田谷、練馬あたりにピンポイントに雨雲がかかったらしく、かなりの降り方だったので断念。筋トレでごまかした。 読書は奥泉光『雪の階』を…

ちょいちょい、はみ出す

今朝も五時四十五分起床。暗いな。冬至に近づいているから日の出も遅いのだろう、と思っていたが、そうではなく、曇天、いや、小雨がぱらつく空模様だからだった。小雨の雲は厚みを感じない。だが、確実に日の光を遮る。だが、時折雨は降ったまま、雲の切れ…

週刊モーニング

「グラゼニ」。今の夏之助の境遇がみじめすぎて…。でも、というか、だからこそ、読んじゃう。 「テセウスの舟」。こわい。こわい。目玉をポケットに。こわい。こわい。 「宇宙兄弟」。日々人はどうなってるんだろう。 グラゼニ~パ・リーグ編~(2) (モーニング…

敷物担いで

今朝も五時四十五分起床。夢の最中にアラームがなると、時間も場所も意識も、それどころか自分が誰かもすら、混沌としてしまう。今朝がまさにそんな状況で、しばらく自体が飲み込めぬままだった。だが、アラームの鳴った数秒後にはiPhoneを操作してしっかり…

今日の事件簿

気持ちよく熟睡事件 入り口変わった事件 化粧とゴルフ事件 酸辣湯麺うまうま事件 子から母への「あーんして」事件 戻っても結局事務処理だけ事件 なるほどこの時の構成ね事件 ▼再掲。

奥泉光『雪の階』

あいかわら、ダラダラとゆっくり読んでいる。 主人公である惟佐子の存在感が、読み進めるにつれてどんどん変質していく。作者の意図なのだとは思うが、どんどん人間らしさがなくなっていく。ちょっと怖い。 雪の階 (単行本) 作者: 奥泉光 出版社/メーカー: …

雨音

五時四十分起床。音は聞こえないが、気配で雨だとわかる。いや、微かに音が聞こえていたのかもしれない。寝ぼけているので、確信はない。 仕事。某企業の会社案内をずっと手掛けている。この企業のコア技術は「乾燥」なのだけれど、外ではシトシトと雨が降り…

ジーンズを直す

五時四十五分起床。小雨がぱらついている。秋の長雨の季節は去ったはずだが、昨日から梅雨時のようなしとしと、だらだらとした雨がつづいている。鼻水。 仕事。某案件のコピーを黙々と。雨は上がったようだ。 昼食後、散歩感覚で高円寺へ。修理を依頼した桃…

今日の事件簿

朝からちょこっと仕事事件 掃除したらアレルギーで鼻水事件 鼻血も事件 杉並フェスタ行ったら雨事件 パン落ち着いて買えないけど買った事件 午後は仕事事件 ストレッチみっちり90分事件 ルオーの絵は昔は好きだったのに今はそそうでもないのは宗教的に感動で…

奥泉光『雪の階』

日光に向かう車中での、新聞記者の惟佐子への取材。当時のユダヤ人批判や排斥思想の気味悪さを痛感…。 雪の階 (単行本) 作者: 奥泉光 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2018/02/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 『吾輩は猫であ…

よそ行き用

六時二十分起床。天気はよいようだが微かに肌寒い。日中はたいしたことはないが、目覚めた瞬間に、布団をどうにかしたほうがよかった、とほんの一瞬だけ後悔する。だが長続きはしない。朝の一連の身支度やら動物たちの世話やらのなかに、たちまち紛れる。 午…

ベーグル女子と買い換え時

五時四十五分起床。あれ、寒いかな。目覚めるや否や、そう感じる日が少しずつ増えてきた。外出する時も、近所をうろつく時はブロードシャツの上にコットンの上着を一枚羽織る。十一月なのだから当然なのだが、この暑さが永久につづくのではないかと本気で思…

夕闇、黄昏時にニヤニヤと

五時三十分起床。早く目覚めてしまったが、もたもたしていたらあっという間に六時を回った。外はまだ薄暗い。 仕事。某案件の企画書。書くべき要素はわかっているのに、それを順序よく並べることができない。しばし悩む。 夕方、ウォーキングへ。3.7kmを30分…

今日の事件簿

ひたすら化粧品事件 だしですね事件 担いで返却事件 思い立って変えてみた事件 え、海ですか水平線ですか池澤夏樹ですか事件 なかなかどろどろしない事件 詩のきらめき 作者: 池澤夏樹 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/05/18 メディア: 単行本 この…

奥泉光『雪の階』

新聞記者たちの探偵的な立ち回りが落ち着き、物語は大きく動きはじめる。一行は導かれるように日光へと移動する。 日光。日の光。すごい名前だ、と書かれていたが、たしかにその通り。今まであまり気にしなかったけど。むしろ、すこし安直な印象だとすら思っ…

NYAPAN "NYAN DRUM"

四時、葵が闇の中を駆けずり回る足音で目が覚めてしまう。が、すぐ二度寝。 五時四十五分起床。どこからともなく葵がやってきて、例によってカスカスな声で鳴きつづけている。 仕事。朝イチで某案件のアイデア出しをし、掃除機をかけてから、事務処理のため…

今日の事件簿

朝から30分ほど事件 なぜかコーヒー三昧事件 大山の次は大山事件 なぜか手書きで事件 ダジャレですねえ事件 猛スピードで6.7km事件 ▼なぜ十返舎一九なのかは、ないしょ。 東海道中膝栗毛 上 (岩波文庫 黄 227-1) 作者: 十返舎一九 出版社/メーカー: 岩波書店…

休養日

六時起床。バリウム検査の終了後に渡され、寝る前に飲んだ下剤の効きがよすぎる。今日は午前中は掃除、終わり次第仕事、と思っていたが、午後は下痢で集中できず。妻も苦しそうだ。 夕方、ようやく落ち着いてきた。というわけで、今日は休養日となってしまい…

六時三十分起床→コジコジのカゴを分解して掃除→掃除→食事を取らず妻と高円寺の河北病院健診センターへ→受付→着替え→問診と血圧→いろいろ検査→バリウムin→終了→母から電話→野菜送ったって→外に出たらちょうど高円寺フェスの真っ最中→舞台で阿波踊りやってる→…

空白の時間に

五時四十五分起床。右足の踵が軽く痛む。キズはない。筋肉というか軟骨というか腱というか筋膜というか、よくわからんが、とにかく皮膚から内側のほうが、痛む。打撲に近い感じだ。どうやら、寝ている間に、あるいはトイレに起きた時、どこかにぶつけたか、…

今日の事件簿

行って帰ってまた行って帰って15,000歩事件 P社の新コンセプトのペン、またすぐ書けなくなった事件 にゅうめんうまかった事件 いなりずしうまかった事件 やっぱりあのコーヒー屋さんは入りにくい事件 限りなく朝食に近い夕食事件 ▼やっぱり猫ベッドの下が好…

忘却の果て

五時四十五分起床。眠ると何もかも忘れるようで、目覚めた瞬間、自分がどこにいるのか、今日は平日なのか休日なのか、この睡眠は昼寝だったのか夜の睡眠だったのか、これらすべてが判断不能になっていて、状況を把握するまでしばらくの時間がかかる。…と書く…

奥泉光『雪の階』

ドイツ人音楽家を日光へアテンドするための打ち合わせにやって来た三人の男たちは、惟佐子、そして継母の瀧子となんやかんやとダンドリを詰めていくのだが、新聞記者の男が不意に、惟佐子に親友・寿子と富士樹海で心中したと世間を賑わしている久慈中尉が、…

時雨と惰眠

五時四十五分起床。葵が起こしに来ない。寒くて億劫になったようだ。今年は秋が長いという。その長い秋に、少しずつ終わりが近づいているらしい。どんぐり、ぎんなんの実の匂い、オナガガモやコガモの渡り、ススキ、オギ。小さなものを数えているうちに、イ…

修理はお安く

五時四十五分起床。昨日は朝から18km近く走り、午後は吉祥寺をうろつき、体はクタクタなはずなのに、夜中に一度目覚めた時の脳は妙に明晰な気がして、今なら何でも考えれるし答えも出せる、と興奮していたものの、そんなものは所詮「気がした」という程度で…

奥泉光『雪の階』

千代子は知人の新聞記者と共に、中絶手術などを手掛ける仙台の産婦人科医のところへ向かう。 知人(の知人)の死の原因究明という重い使命があるにもかかわらず、東北本線での道中はどこかマヌケで、弁当を食うといった描写の一つひとつに愛おしさすら感じる…