わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2018-01-01から1年間の記事一覧

今日の事件簿

朝から18kmくらい走った事件 午後は吉祥寺まで歩いた事件 美味しそうなパン買った事件 麻婆茄子つくった事件 風呂で居眠り事件 読書は大澤真幸「〈世界史〉の哲学 近代篇24 父殺しの密かな欲望」(「群像」2018年11月号掲載)、奥泉光『雪の階』。睡魔に負け…

奥泉光『雪の階』

惟佐子の、親友の心中に対する考察、推理がなかなか鋭い。推理小説の趣が強いのに、文体は美しい。この章はシリアスなのでキビキビと書かれているが、他の章はちょっと緩くなったり、さりげなくボケが入っていたり。変化に富んだ小説だ。 雪の階 (単行本) 作…

目的は異なれど

五時三十五分、葵に起こされる。花子はゴハンをもらうために夜明け前から僕を起こしたが、この子は遊んでもらいたくて起こしに来る。目的は異なれど、やっていることは一緒だ。ただ、花子のほうが女のずる賢さがあり、ヒステリックでもあった。葵は無邪気だ…

奥泉光『雪の階』

新登場キャラの女性カメラマン・千代子は、主人公・惟佐子の元「おあいてさん」。惟佐子は彼女に、親友の心中事件について相談する。その千代子は信頼できる新聞記者に…。 登場人物が多い。こういうところも、推理小説的。 雪の階 (単行本) 作者: 奥泉光 出…

差すほどではない

今朝も五時四十五分起床。資源ゴミの回収日だ。昨夜束ねておいた新聞とペットボトルを出しに外へ出たら路面が濡れていた。降ってはいない。一瞬だけ降り、たった今やんだ。そのように解釈できる濡れ方、湿り方だ。気まぐれな降り具合は梅雨のようだが、梅雨…

今日の「突然思い出した」 「太陽の牙ダグラム」

アニメ本編は部活やってたし父親にテレビ見せてもらえなかったからほとんど見たことないんだけど、登場するメカのデザインがすごいなー、って思ってた。ちなみにメカニカルデザイナーは、初代のガンダムと同じ大河原邦夫さん。 ダグラムって、政治の話がすご…

あなたは茂作さんではありませんか?

五時二十五分、尿意で目が覚める。呆れるほど長い放尿。よくもまあ、こんなにたくさんためこんだもんだ。五時四十五分に起きることにしているが、このタイミングではもう二度寝なぞできない。ひとまず横になり、十五分だけころんと横になったが、あっという…

奥泉光『雪の階』

「群像」の最新号の小説、めぼしいところは読んだのでこちらを再開。主人公の親友が死んだと思ったら、まったく別の女性キャラが登場。そうそう、キャラクター小説っぽいんだよね。 雪の階 (単行本) 作者: 奥泉光 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 201…

観察力からの創造

五時四十五分起床。葵が起こしに来た。声をかけると、寝起きのせいなのだろうか、ひどいダミ声で返事をしてくれる。ニャーになっていない。アギャー、ビギャー、そんな感じだ。 明け方に一雨降ったようだ。路面が濡れている。空気がノドに優しい。 掃除、そ…

絲山秋子「御社のチャラ男」(7)

「群像」2018年11月号掲載。 突然、ビジネス小説みたいになってしまった。このようなジャンルの小説は読んだことないけどさ。でも、これはこれでおもしろい。中小企業経営者のモノの考え方、世界の捉え方。自分とも多少共通している。ま、この小説に描かれて…

鴨、続々

五時四十五分起床。巨大な浴場のような医療施設のような場所にいる夢を見た。だがそこで何をしたのかはさっぱり思い出せない。おもしろかったという感情だけが残っている。目覚めてすぐメモを取ろうとしても、浴場、医療施設、それ以上のことが書けない。 九…

今日の事件簿

ただひたすらに化粧品事件 なぞの増加事件 なんか静かすぎへん?事件 指痛い事件 原因はAppleのキーボードだったかも事件 うわ、ひっさびさにハズレ本を見た事件(買わなくてよかった) ベロ痛い事件 ナチュラルローソンのカヌレはうまい事件 【NEW】またた…

知られざる絵師、ホントに知らない

五時四十五分起床。日曜だが、平日とおなじペースで身支度する。日中は仕事。夜は食事しながら日曜美術館の再放送「生き物のいのちを描く~知られざる絵師 小原古邨~」を観た。欧米で、版画で名を馳せた吉田博についてはいろいろ調べたことはあるのだけれど…

今日の事件簿

病院存続署名運動事件 掃除は意外と手際よい事件 葵なぜか終日ハイテンション事件 午後はひたすら仕事事件 右手の親指の付け根が痛くなってきた事件(ドクターグリップを使うとココが痛むことがある。ここ数日はずーっとドクグリ) いつもの感覚で新しい包丁…

朝の雨、そしてグネグネと吉祥寺

五時四十五分起床。曇天。朝のうちは時折、軽く雨が降った。だが昼前には千切れ千切れではあるものの、青空がのぞきはじめた。気温は下がっているようだが、室内は湿度が高いせいか、半袖でもいけそうな程度。汗ばむほどではない。 ほぼ終日、書斎に引き籠も…

週刊モーニング

「グラゼニ」、なんだか変な流れになってきた。 「宇宙兄弟」、ワクワクする展開。 「テセウスの舟」、怖い。 「終電ちゃん」、前後編、なのかな。 「CITY」、サイコメトラー? ザ・ギースがお礼言われてた。 グラゼニ?パ・リーグ編?(2) (モーニングコミ…

うどんと金目

五時四十五分起床。二度寝しそうになるが、なんとかこらえた。曇天。路面が濡れている。身支度しているうちに一雨降ったようで、その後も何度か、気ままに降ったり止んだりを繰り返していたようだ。 午前中は某案件の企画と、別の案件の資料確認。 午後は後…

保坂和志「鉄の胡蝶は歳月に夢に記憶を彫るか」(4) 陸は海に浮かんでいる

「群像」2018年11月号掲載。章タイトル、科学的には間違ってるね。 数ページしか読んでないのだけれど、相変わらずのノリ。うん、ノリなんだよね。グルーブって感じでもなく、ノリ。…って、こういう表現をすると作者は否定するんだろうなあ。 群像 2018年 11…

揮発性

五時四十五分起床。おもしろい夢を見たという印象と感情だけが残っているのだが、内容はきれいさっぱり忘れている。日課にしている夢日記が、「?」としか書けない。もっとも、覚えている日もせいぜい20文字以内でしか書いていないのだが。書いても。一時間…

瀬戸内寂聴「その日まで」(4)

「群像」2018年11月号掲載の連載エッセイ。 今年の酷暑を乗り切った寂聴さん、なんとEXILEのコンサートに行っている。ご高齢、そして車椅子だというのに。すごいエネルギー。ホントのことかはわからないけど、エッセイとして書いているようだから、おそらく…

きっとアホっぽい

五時三十分、強烈な尿意で目が覚める。 曇りがちだが青空も覗く、どっちつかずの空。季節もしぶとく夏の名残を残しつつ、秋の気配もある状態。秋の気配のほうが、かなり劣勢のようだが。 朝イチで某案件の資料に目を通し、掃除をしてから、事務処理のために…

松浦寿輝「人外」(最終回)読了

「群像」2018年11月号掲載の連載小説。ついに最終回。 今号で、ついに猫のようないたちのようなラッコのような姿をしているらしい四つ足の謎の生きものであり、木の股から生まれた多くの人間たち(「わたしたち」)の意識の集合体のような存在であり、長くパ…

反抗し、眠たがる

五時四十五分にアラームが鳴ったのは覚えているが、気づけば六時。祝日なので、少し気が抜けている。仕事はお休みだが、祝日は平日と同じ時間に起きることにしている。だが、体が、脳が、反抗し、眠たがる。 曇天。いつ雨が降り出してもおかしくない色と陰影…

中沢新一「レンマ学」(10) レンマ的数論(2)

「群像」 2018年11月号掲載。昨日届いた。今日の朝刊に文芸誌4誌の広告が出てたなあ。毎月恒例。「群像」は、金子薫の新作、佐々木敦の新連載評論、高橋源一郎の平田オリザの対談、がメダマかな。 それはそうと、「レンマ学」。って、まだ半分くらいしか読め…

インスタ映えもへったくれもなく

五時二十分、一度目が覚めた。気づけば枕元に葵。退屈すぎてちょっかいを出しに来たらしい。ペチッ、と布団に入ったまま軽く叩いてみたら、スッタカタッタカと軽快に廊下を走ってリビングへ逃げた。お腹も空いているのかもしれない。 六時、きちんと起床。葵…

堀江敏幸「二月のつぎに七月が(18)」

「群像」2018年10月号掲載。連載開始当初は、ドラゴンボールの孫悟空風に言えば「オラ、ワクワクすっぞ!」って感じで読んでいたのだが、もう連載18回。まだワクワクしている。ワクワクの性質はドラゴンボールとはまったく違うけど。 父の形見の文庫本を読み…

武蔵野市立吉祥寺美術館「柿本幸造の絵本の世界」

絵本についてはさっぱりわからないのだが、告知ポスターに掲載されている絵のかわいらしさと独創性、そして繊細さと迫力の同居した筆遣いが気になったので、観てみた。入場料300円。やすいねえ。 幼児や小学生向けの絵本の作家としては大御所とのこと。無知…

月は見えなかった

六時二十分起床。曇り空に少しずつ青い部分が加わり、薄く霞んだ雲やまだらな雲の間の青が妙に深く高く感じるその表情は明らかに秋そのものだというのに、気温は夏のようだ。ぼくらが夏を引きずるというより、夏からいまだ抜け出せていない。そんな感覚。身…

パスワードの闇

五時四十五分起床。曇天。しかし気づかぬうちに本格的な雨。塩害による電車のトラブルが気になっている。災害対策について考えるべき項目がどんどん増えていくってことだな。 仕事が谷間になっている。ビジネス書を読んでお勉強しておくつもりだったのだが、…

上海の洋画

五時四十五分起床。朝からトーストを二枚ほど食べる。 九時、外出。時間はたっぷりあったのに、出る直前になってあれを忘れた、これを忘れた、と相変わらずの慌てっぷり。だが、早歩きでなんとか予定通りの電車に乗れた。 十時、後楽園着。某企業で代理店と…