わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

目をわずかに細めながら

 五時四十五分起床。スマホのアラームをセットし忘れて、五分ほどいつもより起きるのが遅れたが、予定があるわけではないから気にする必要もない。葵は日の出前から起きて猫タワーに乗ったりリビングをうろついたりしていたようだが、すぐ眠くなったのか、妻の腕枕で小さくなってクークーと寝ている。と思ったら、しっかり目を開けていた。小さな声で「何してるの」と声を掛けると、目をわずかに細めながらこちらを見た。

 仕事。某企業Webサイトのコピーを2画面分。内容も構成もシンプルなのだが似たコンテンツ同士だったので、書き分けに少しだけ頭を使った。つづいて、昨日の取材の文字起こし。録音データをAI自動文字起こしソフトで文字化し、それを、録音データを自分の耳で聞きながら、自分の手で修正していく。以前より労力とキーを叩く回数は飛躍的に減ったが、確認作業の時間はそれなりにしっかり確保しておかないと、品質は低下する。機械に丸投げではアカンってことだな。

 パンで昼食を取り、午後から作業再開。時折、メールの届いた別件の対応。

 夕方、妻とウォーキング兼お買い物。アジサイの花が微かにくすみはじめた気がする。お別れが近づいているかな。次は葵や木槿の番だね。

 戻ってコーヒーを飲んでから作業再開。文字起こしは無事に完了したので、その起こした情報をもとに、コンテンツの構成を考える。こちらのほうがはるかにアタマを使う。

 夕食はカレー。録画しておいた「有吉クイズ」を観ながら食べた。有吉が豪華に、そして黙々と飯を食っていた。それだけなのに、異様に面白い。

 

 保坂和志「鉄の胡蝶は歳月に夢は記憶を彫るか(47)」(「群像」2022年7月号掲載)。ウクライナ戦争、ベトナム戦争フェミニズム、おっさん。

 

 

 

形跡なんて言葉を使うと

 五時四十分起床。曇天。路面に、微かに雨が降った形跡があった。形跡なんて言葉を使うと、犯人捜しみたいだな。

 仕事。昼から都内某所にて某案件の取材。フォトグラファーの女性が社交性の固まりのような方で、その会話術に驚いた。これは見習わなければ。

 終了後、ロフト某店で傘を購入。

 
 
 
 
 
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 戻ってからは溜まったメールの対応などにひたすら追われた。

 

 村田喜代子「新「古事記」(10)」(「群像」2022年7月号掲載)。不穏さと、科学の残酷さと、音楽の絶対的な幸福感と。たった一章の中で、読んでいるほうの感情が大きく揺れ動く。だがこれは、感動とは違うと思う。

 

 

 

 

 

 

変な練り物で煮物

 五時四十分起床。曇天だが雲が薄いのか、東側の窓は意外に明るい。夏至が近いせいもあるのだろう。明日は満月だ。

 仕事。週末に赤字をいただいていた原稿の修正データ二本をメールで送付。そして別の案件に取り掛かる。

 十五時過ぎ、いったん手を止めて軽く散歩。その足で、整骨院でアキレス腱炎の治療。かなりよくなっているが、走るのはもう少し我慢かな。

 戻ってから作業再開。二年前に相談されて提案だけ行った案件が、急に息を吹き返した。内容はすっかり忘れていたが、資料にさっと目を通したら、なんとなくではあるが、思い出せた。

 夕食は、妻が変な練り物で煮物をつくってくれた。

 

 

 村田喜代子「新「古事記」(10)」(「群像」2022年7月号掲載)。ついに始まった、極秘の軍事基地らしき場所での新婚生活。

 

 

 

今日の事件簿

  • カーペット交換事件
  • 日曜だけど仕事事件
  • ネギと納豆事件
  • よーく読んで理解事件
  • メモがひたすら増えていく事件
  • nowとgo注文事件
  • 米粉シフォンが割引事件
  • 唐揚げは買えません事件
  • 霞むスカイツリー事件
  • よだれワンコ事件
  • 碇シンジくんはいなかった事件
  • 超巨大な入道雲とたなびく薄い雲事件
  • サラダマカロニかいわれ事件
  • 骨折用のインプラントって何?事件(プレートとかネジのことね)
  • おならプースカ事件

 

 

 

 
 
 
 
 
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余計な力を入れることなく

 五時四十分起床。ここ数日、朝の目覚めが良い。日中に眠くなることはそれなりに多いのだが、それはさておき、すっきりと起きることができている。どうやら理由は、アキレス腱炎のケアのためにいつも以上に念入りにストレッチをしているからのようだ。筋肉がほぐれれば、余計な力を入れることなく、リラックスして眠ることができる。血流がよくなり、疲労も抜ける。眠れば眠るほど身は軽やかになるのだろう。そこまでの効果を実感したことはないが。

 朝、一時間ほど仕事。はせっせと掃除。姿見を濡れ雑巾で拭き、その後カラ拭きをしてみたら、びっくりするくらいよく映るようになった。鏡は手入れが肝心、ということか。

 午後は妻と阿佐ヶ谷まで歩いた。馬橋稲荷を参拝し、その後買い物などしてから荻窪へ移動。無印良品で普段着る服を買ってから帰宅。途中、青梅街道沿いのソフトクリーム店へ。ジャージー牛乳を使い、追加料金を払うとハチミツのトッピングがしほうだい、追いハチミツもOK、おまけに使っている蜂蜜三種はすべて国産と来た。すばらしい味。アイスってそんなにスキではないのだけれど、また来ようと本気で誓った。妻も気に入っているようだ。

 
 
 
 
 
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 帰宅後、二時間ほど仕事。

 夕食は阿佐ヶ谷の「おなかすいた」で買ったインドカレーとナン。インド料理専門店のテイクアウトをそのまま売っているので、非常にクオリティが高い。

 

 古井由吉「こんな日もある 競馬徒然草(16)」(「群像」2022年6月号掲載)。2012年に書かれた天皇賞日本ダービーの様子。競馬はまったくわからないのだが、それでも冷静で淡々としていながらも臨場感のある描写が魅力的で、毎号欠かさず読んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曇天や雨天で鮮やかに映える

 五時四十分起床。晴れているような、曇っているような、曖昧な空がいかにも梅雨時らしい。この不安定さがアジサイの花をより魅力的に見せてくれるのだろう、空模様によって美しさが変わるのはどの花も同じだが、特にアジサイは、曇天や雨天で鮮やかに映える。今日も道歩く中、何度も一瞬ずつではあるが、足を止めて見とれた。

 仕事。谷間になってしまったので事業計画を進めた。

 午後、軽くウォーキング。タウンセブンにある文具店でボールペンを購入した。妻が歯科医院に行き、ちょうど治療が終わる時間だったので、途中で青梅街道沿いに、そして歯科のすぐそばにある自然食品の店「ころ」にいるのではないかと思ってついでに行ってみたら、案の定、いた。こういうのが、夫婦ってことなのかな。

 妻はその後タウンセブンへ、ぼくはそのまま西荻窪にあるかかりつけの眼科医へ。網膜裂孔の手術をしてから定期的に通っている。最近は再発防止というよりも、緑内障の経過観察という意味合いのほうが強い。過度に心配するレベルではないのだが、慎重になるに越したことはない、という程度らしい。それでも、網膜裂孔の急な視覚異常を経験し、それが加齢によるものだったという説明を受けているから、多少の心配はある。目が見えなくなったら、かなり楽しみは減ってしまうだろう。ま、見えなくなっても、その時はその時で、って感じだろうが。

 検査のために瞳孔を開く薬を使ったので、視界がまぶしく、焦点が合わせられない。今回は効き強いらしく、頭痛もしてきた。帰宅後はしばらく睡眠。二十時半頃、ようやく目が通常に戻った。外出中に大量のメールが届き、止まっていた案件が一斉に動き出したが、これは土曜日以降に対応することにした。

 

 堀江敏幸「二月のつぎに七月が(41)」(「群像」2022年6月号掲載)。卵を産む雌鶏が獰猛な動物にやられて絶命する直前に産んだ卵のエピソードが、命の尊さをまったく別の角度から描いていて感動した。

 

 

 

 

 

 

河原のような、ぬかるんだ泥の中を

 今朝も五時四十分起床。河原のような、ぬかるんだ泥の中を疾走している、しかも楽しく。そんな夢を見た。細かなところはさっぱり覚えていない。ただ、この河原はよく夢に出てくる場所で、街と直結していて、学校を大きく周回する道路にもつながっている。ぼくはよくそこを自転車で、あるいは自前の両足で走っている。季節は初夏で、木々の緑は青々とし、きらきらと陽の光を照らし返している。これが、最近よく見る夢のシチュエーションだ。ただ、泥の中を走っているのは初めてのことだったような気がする。

 仕事。事業計画を少しだけ進めてから、進行中の案件をとっかえひっかえ。

 パンとトウモロコシで昼食。

 午後も作業をあれこれと。医療系と介護系が今のメイン。少しごっちゃになる。

 夕方、整骨院へ。アキレス腱の痛みは微かに残っている。

 夜もわちゃわちゃと作業をつづけた。

 

 堀江敏幸「二月のつぎに七月が(41)」(「群像」2022年6月号掲載)。親子と食堂の店員との会話の微笑ましい描写、惚れ惚れとする。だが、そこにほんの少しだけ不穏さ、あるいは悲しみが入り交じっている。それが妙に切ない。