わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

争う

目覚めるのが先か、目指し時計が先か。競っているつもりなど毛頭ないのに、目覚ましより早く起きた日は機嫌がよくなるようだ。眠っていても闘争本能をむき出しにしているとはご苦労なことだが、その相手が無機物、時を刻むだけの機械だと考えるといささか情…

古井由吉『聖耳』

「火の手」。戦中の、小型戦闘機の機銃掃射の記憶に、ギリシア悲劇の舞台の様子がかさなりあってゆく。

眠りの質

六時五十分起床。ここ数ヵ月で、最悪の目覚め。目が覚めても、まだ重たい水の中を流れに逆らうように泳いでいるようだ。意識が沈んでは浮き上がる。浮き上がるたびに、身を包む重たい水に窒息しそうになる。あくまでも喩えであるが、それくらい体がいうこと…

古井由吉『聖耳』

「初時雨」「年末」。視覚と聴覚の対比に、自身の記憶や偽記憶、幻聴や幻視が重なってゆく。そして時折、あの世が見える。

六時三十分起床。今日も太陽の姿は見えない。紫陽花が咲きはじめると、陽の光と縁遠くなるような気がする。今年の紫陽花は去年より幾分早くはないだろうか。 午前中は某団体パンフ、某通販会社の企画など。午後、神田で打ち合わせ。帰社/帰宅後も某団体パン…

日本橋高島屋 糖朝

香港生まれのチャイニーズ・スウィーツのお店。青山に路面店(っていうのかなあ飲食店も)がある。カミサンはマンゴータピオカ、ぼくはマンゴー杏仁豆腐。マンゴーは新鮮。杏仁豆腐はやわらかで口に入れるとさらりと溶け、そして濃厚な味がいつまでも残る。…

日本橋高島屋「京琳派 神坂雪佳展 宗達、光琳から雪佳へ」

明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家兼工芸意匠家、といえばいいのかな。ぽんわかしたやわらかな線、そして緻密な観察力にもとづいた細かな筆遣いの同居。神々しさを感じるような世界ではない、どこか安心できる、子どもの無邪気な喜びがひそんだ純粋…

国立西洋美術館 常設展

松方某という方のコレクションが中心のようだ。ロダンと印象派(主にモネかな)が多いが、それ以外のものももちろんある。以下、特に気に入った作品。 ●ヤーコプ・ファン・ロイスダール「樫の森の道」(1628〜29頃) 雲の切れ目から射す陽光が、木肌のはげた…

国立西洋美術館 ロダン|カリエール展 考える人|彫刻家|画家 世紀末に生きた創造者たちの手と精神

このふたり、かなり親しい友人だったようだ。作品に共通点があることも解説されていた。でも、ロダンはどうしても好きになれないんだよなあ。写実的なのに、不自然で。カリエールのあいまいでモノトーン(というか茶色トーン)の作風も、なんだか砂をかんで…

西荻窪 スープブランケット

無農薬素材・無添加のスープと本場ドイツのパン。どちらもほっとする味。高級感はないが、おいしいってこういうことだよなあ、と考えさせられる味。笑みがすこしずつこぼれるような味。

美術館はしご

八時起床。朝のうち、少しだけ晴れた。その陽射しをうれしく思いゴキゲンで身支度していたら、あっというまに曇り空に。騙されたような気分になる。 カミサンと外出。西荻窪の白洋舎へクリーニングを出し、「スープブランケット」で昼食をとってから上野へ。…

開館記念 日本フィルハーモニー交響楽団

特に関心はなかったのだが、義父がチケットを買ったものの(それも、なぜか一枚だけ)、別の用事ができたので、とぼくに譲ってくれた。クラシックのコンサートは初体験だ。四季は日本フィルの小林研一郎というひと。よく知らないが、海外での評価はかなり高…

クラシックコンサート初体験

八時三十分起床。体調はかなり恢復しているが、昨日のリフレクソロジーで頭の部分が異様に疲れているという指摘を受けた。自分でも自覚があるので、今日は極力脳を休めることにする。とはいえ、しなければならないことはある。会計を担当しているウチのマン…

倒れる

六時起床。曇天。雲からうっすらと広がる朝日のもと、三十分ほど散歩をしてみる。坐骨神経痛の悪化をくいとめるための散歩だ。腰痛対策は、歩く時間を増やすに限るという。とかくぼくは座りっぱなしになりがちだ。だが仕事中は思考の流れをとぎれさせたくな…

五月一日に似ているが、違う

六時四十五分起床。夏のするどさからはほど遠い、雲に覆われたあいまいな陽射しだが、気温と湿度は立派なくらい夏じみている。すこしでも歩けば汗がにじみ出る。外でケータイを使えば、液晶画面に水滴がつく。 五月一日の日記も、「まだ夏ではない」とあった…