わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

本当に強い人はケンカなんて馬鹿げたことはしない

五時二十分、麦次郎に起こされる。日中は猛暑酷暑が色濃く、その暑さに息苦しさすら覚えるほどだが、朝のうちは意外に涼やかで、前日の疲れさえ引きずらなければ、寝覚め心地も身支度してからしばらくの間も、よい気分をそれなりに保つことができる。ただし…

保坂和志『朝露通信』

性的興奮に対する意識、なにが性的なものかという判断基準。これは、大人にあって子どもにないのではなく、逆に子ども時代にはあるのだが、大人になると失われてしまうのではないか、と語り手は考える。なるほど確かに、幼稚園生くらいの頃に、妙に大人びた…

風にあてる

四時、麦次郎の視線の重さに耐えられなくなり一度起床。今朝は鳴いていたわけではなく、ただじっと、寝顔を見つめられていた。 五時二十五分、きちんと起床。朝から暑い。思わず湯を浴びた。 仕事。リビングは動物たちが夏バテせぬよう昨日からエアコンを入…

保坂和志『朝露通信』

ザリガニ捕り、そして釣りの思い出。自分の子どものころともシンクロしてくるなあ。ぼくは海辺の街出身ではないけれど。 朝露通信 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 未…

今日の「友猫100ニャンできるかな」

溶ける

夜中、腹を空かせた麦次郎に大声で起こされる。が、ゴハンをあげても食べなかった。キライなゴハンだったらしい。 五時三十分起床。猛暑日か。午前中は銀行へ行ったが、その往復だけでかなりの汗をかいた。 午後イチから書斎にひきこもって作業。 夕食はゴー…

諸星大二郎『マッドメン』

久々に読み返している。現代文明、西欧中心主義(=デリダが批判したロゴス中心主義?)へのアンチテーゼ、だよな。文明にひたりきっている自分の生き方がなさけなくなる。ま、二十一世紀の現代においては、バランスの問題なんだろうけれどね。この作品が発…

膝はどうなる

六時起床。夏の朝の気だるさを微かに感じる。 午前中は掃除に精を出す。暑い。掃除機をかけるだけで汗が吹き出る。 昼食は冷麺。モランボンというブランドのチルド冷麺を自宅で食べたのだが、スープが本格的で驚いた。本格的な焼き肉店で出てくるシンプルな…

肺に溜まる膿/ど根性の記憶はバレンタイン

六時起床。梅雨の中休み、二日目。梅雨明けを錯覚させる青空。昨日の頭痛はほぼ消えたが、二日酔いのようなだるさ。特に下半身が重い。頭痛に耐えるために、変なところで力んでいたか。 掃除、早めの昼食を済ませ、中央線、湘南新宿ラインと乗り継いで古河へ…

保坂和志『朝露通信』

お姉さんの話、オンガクの話、砂場の話、絵本の話…が渾然一体となって進む。時系列を無視し、関心軸とでも言おうか、別の視点を軸に記憶の掘り返しは進んでいく。そうだ、これは物語ではない。記憶の発掘。ものすごく私的な発掘作業、考古学みたいなもんだ。…

遠近両用のワナ

五時二十五分起床。午前中は仕事。午後はぽっかり空いたので使い捨てコンタクトレンズを買いに吉祥寺へ。最近微妙に老眼気味なので遠近両用タイプを試用。店では調子よかったのでそのまま注文する。試用品を付けたまま帰ったところ、最初は調子よかったが次…

保坂和志『朝露通信』

海と暮らす者と、そうではない者の、海に対する感性の違い。あまりに身近すぎると、逆に鈍くなることもある。うんうん。 朝露通信 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 未…

なぜ玄関

例によって、二時、四時、と二時間おきに目が覚める。麦次郎、昨日の日中はリビングでコロコロしていたくせに、夜中にまた玄関へ戻ってしまった。リビングより玄関のほうが好きらしい。だが、その理由がわからない。玄関マットの感触か、薄暗さか、花子の匂…

保坂和志『朝露通信』

少しずつ時間は進んでいるようなのだが直線的な描き方は一切していないから混乱する。ぼくらが記憶をたどる時も、実際はこんな感じだよな。子どもの頃のことを時系列に思い出していくなんて、ぼくにはできない。めちゃくちゃな断片がたくさん出てくるだけだ…

定位置へ

五時二十五分起床。昨日ぶつけた膝はもうほとんど痛まない。ひとまず安心。麦次郎を時折なでくりまわしながら身支度。 仕事。某案件のパンフレットのコピーを納品してから、某案件の企画に取り組むが、何をどうしたらいいのやら、さっぱりわからない。わから…

また膝だ

五時三十分起床。朝っぱらから麦次郎がゲロ。コポッコポッというゲロの兆候の音を聞き、古新聞で受け取って床への被害をなくそうと慌てて新聞をひっつかみ麦次郎のところへ走ったらそのまま滑って転倒し、膝をドアの角に思い切り打ち付けた。よりによって、…

保坂和志『朝露通信』

子どもの無邪気さ、何にでも驚ける感受性の高さ。読み進めるほどに、小さな共感が積み重なってゆく。一方で、このガキは一体何をしているんだ? と思うことも少なからずあるのだけれど。 朝露通信 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 201…

飴は着実に小さくなる。

二時、麦次郎に起こされる。ゴハンを与え、自分は小便。軽い咽喉の痛みを覚える。ロッテの咽喉飴を口に放り込み、そのまま寝てしまう。四時、また麦次郎に起こされる。口の中には飴が残っているが、確実に小さくなっていた。五時三十分起床。飴は米粒くらい…

発作の日

六時十五分起床。喘息発作。軽度だが、大事を取って終日安静にしていることに。ひたすら眠りつづけた。肺炎で入院中の父親の見舞いは来週にすることに。まあ、心配なさそうだし。

保坂和志『朝露通信』

『未明の闘争』的な迷走がはじまってきた感じ。でも新聞小説らしく細かな章で区切られているので、はるかに読みやすい。 朝露通信 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 未…

チャーシューとHERO

六時十五分起床。午前中は時折気まぐれに陽が射すもののどんよりと重い曇天だったが午後になるとその重さは増し、夕方からはざんざんと強い雨に変わった。掃除、アイロンがけ、そして先日友人Kから分けてもらった上質な豚肉でチャーシューづくり。映画公開記…

保坂和志『朝露通信』

幼い頃の土地や季節の記憶の中に、少しずつ、親戚のお兄ちゃんや母親といった、身近な「人」の記憶が混じりはじめ、次第にそちらに重心が移っていく。感動的な話はない。だが、その記憶の集合体、そのものが、なぜだろう、こころにじわじわと迫ってくる。断…

やせジジイ

五時二十五分起床。篠つく雨。雨音が眠りを誘うのか、今朝は麦次郎がいつもより大人しい。 朝イチで上げなければいけない案件のコピーの最終確認をし、代理店とデザイナーにメールで送ったら今日の仕事はもうこれでほぼ終わり、という妙な状態になってしまう…

保坂和志『朝露通信』

昨年だったかな、読売新聞夕刊に連載されていた新聞小説。大きなストーリーはなく、語り手の気ままな過去の回想が中心なのだが、人間関係よりも風景や季節の移ろいにスポットが当てられているところがいかにも保坂さんらしい。人間くささをできるだけ排除し…

吹っ飛んだ

五時三十分起床。雨。高い湿度がそこそこの暑さといった程度の気温を蒸し風呂に変える。午前中は後楽園で打ち合わせ。十三時過ぎ、帰社/帰宅。体の芯のあたりに残った気だるさを無視するように集中し、仕事。麦次郎は暑さなど気にせず玄関で寝ている。いや…

古井由吉『雨の裾』読了

静かに、老いを受け入れながら今を生き、記憶をたどり、過去を見つめ返す。その視線は近く繊細なようで、果てしなく遠い。遠視の感覚で過去をたどっていく。三十、四十のハナタレには、持ちえない感覚。それを擬似体験できるということ。これもまた小説とい…

戻れるかも/歳を取ると

五時三十分起床。雨。昨日は父の入院騒ぎがあったが、今日は連絡がなかったので、ひとまず問題ないということなのだろう。 ぷちぷちは相変わらず。朝は不機嫌の極みだったが、時間が経つにつれてゴキゲンになってきた。明日は病院。もう大きいカゴに戻れるか…