わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

奥泉光「ビビビ・ビ・バップ」(20)

「群像」8月号掲載。フォギー、花琳と再開。そしておばさん顔のテロリスト、芯城姉とともに(どうしても「AKIRA」のおばさんを思い出してしまう)新宿ゴールデン街へ。 群像 2015年 08 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/07/07 メディア: 雑…

暑さと手抜きと

五時二十五分起床。寝汗を拭きながら麦次郎に朝ゴハンを与える。 八時、カミサンは相模大野へ。ぼくは残って仕事。某案件の作業をフィニッシュしメールで納品してから、事務処理のために銀行をいくつかはしごする。ついでにバロン藤の木でバケットと焼きそば…

今日の事件簿

麦次郎、ちゅーるを嫌がる事件 麦次郎、おしっこをこぼす事件 麦次郎、廊下の定位置で熟睡事件 麦次郎、時折起きて雄叫び事件 麦次郎、廊下にゲロを吐く事件 麦次郎、焼きカツオを食べる事件 麦次郎、なぜか夜はリビングで過ごす事件 麦次郎、夜のオシッコは…

いとうせいこう「我々の恋愛」(9)

「群像」2015年8月号掲載。目を閉じたままのデートという奇妙な体験のためなのか、主人公は心因性の視覚障害に。しかし、その障害は彼にとっては幸福感に満ちている。ちょっとS入ってる? 群像 2015年 08 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/…

麺つゆの日

五時二十五分起床。生活のリズムがすっかりサマータイム化しているわけだが、だからといって就寝時間が早まっているかというとそうでもない。朝のほうが、多少は集中できるか。もっとも、会社勤めではないのでサラリーマンよりは業務中の雑音は少ない。雑念…

片岡義男「ユー・アンド・ミー・ソング」

「群像」2015年8月号掲載の、連作連載の完結作。なんと、片岡本人が主人公の友人の小説家として登場。そして中盤は真の暗闇の中を、言葉によるメモだけの道案内を頼りに歩く主人公の描写が延々とつづく、という、片岡義男らしくない(って、そんなに読み込ん…

蕎麦といなりずし

五時二十五分起床。曇天だが暑さは相変わらず。いや、昨日より気温は低いが湿度が高い分、空気は重く、それを受ける体も重い。てんかん持ちの麦次郎は、時折物音にビクビクとしている。ぼくも頭痛が出るかと思ったが、仕事がせっぱ詰まっていたせいだろう、…

今日の事件簿/今日の「友猫100ニャンできるかな」

激混み銀行事件 クソ暑いのに外に猫事件 いろいろパン事件 待ちぼうけ事件 ご馳走になったよ事件 遅くなったよ事件 21時現在、こいつらまだ同じ場所にいた事件

戸田山和久『哲学入門』

ひとまず前書きみたいな序章みたいなところしか読んでないんだけどね。 こういう本は三木清とかヤスパースとか木田元とかの大御所哲学者が書く物なのだろうけれど(木田元が書いたのは『反哲学入門』だけどね)、実際にはそうでもないようで(ぼくは尊敬して…

どちらかと言えばだらけてる

四時十五分、例によって麦次郎に耳元で大声を出されて起床。猫缶を与えて二度寝。今朝は外猫の喧嘩の声は聞こえない。 六時十五分、汗にまみれて起床。部屋の中の観葉植物をすべてベランダに出し、日に当ててたっぷりと水を与える。尋常ではない暑さでクタク…

鷲田清一『〈ひと〉の現象学』読了

(ぼくの敬愛する)ヨウジヤマモトをはじめとするファッション/モードの哲学論考、そして「臨床哲学」の実践者でもある著者の、2013年の作品。「ひと」とは何なのかを、「何のために生きるのか」「なぜ生きるのか」といった青臭くてステレオタイプ的な切り…

ぬるい加齢

四時三十分、近所の猫の喧嘩の声で目が覚める。あうぅうううう、おうぅううう、ふぅううう、ぎゃぁああああ、と延々繰り返している。麦次郎が興奮し出すのではないかと思って様子を見に行くと、いつもどおり、廊下にぱたりと倒れてグースカと寝ていた。 六時…

吉増剛造/長野まゆみ「奇跡的な言葉のしぐさ----『冥途あり』をめぐって」

「群像」2015年8月号掲載。長野まゆみの新作『冥途あり』の発売記念対談。長野まゆみの言語感覚は特殊なものがあって、初期はちょっとしたあざとさすら感じられたのだが、『冥途あり』はその特殊な言語感覚がいい感じに和らぎ、小説として地に脚がついた感じ…

Mick Karn「Dreams of Reason Produce Monsters」

ミックの誕生日ということで聴いた。ぼくと1日違いなんだよね。谷崎潤一郎も今日が誕生日だ。 変な管楽器とブバブバするフレットレス・ベース。およそポップではない、世の中から断絶された音世界なのだが、不思議と惹かれる。その隔絶感が逆に心地よいのか…

ジジイの証

五時二十五分起床。明け方からは眠ることが苦行になる。起きてしまったほうがよほどすっきりするというのはどういうことか。体を動かせば熱を発する。暑くなるに決まっているのに、倒れているほうがつらい。だが麦次郎は、ほぼ一日廊下でころんと寝ころんだ…

小池昌代「板の顔」

「群像」2015年8月号掲載の短篇。近未来なのだろうか、舞台は消滅がささやかれる東京。主人公は生まれつき動物のように顔(全身?)が毛に覆われている女性。それゆえの孤独を抱えながらも、かろうじて自我を、誇りを、守りながら、必死に、しかし一方で時代…

本日二度目。

五時二十分起床。軽く咽喉が痛い。エアコンのせいだろうか。TBSラジオ「デイキャッチ」の荒川強啓もエアコンで咽喉をやった、と言っていた。 麦次郎、おしっこをトイレの外にすべてこぼした。 仕事。某案件を午前中でなんとか形にする。午後は寝かせてしまっ…

今日の事件簿

早く起き過ぎたか事件 とっとと納品事件 早く食べ過ぎたか事件 とっとと外出事件 早く到着し過ぎたか事件 とっとと打ち合わせ事件 早く終わり過ぎたか事件 とっとと帰社/帰宅事件 早く再開し過ぎたか事件 とっととアップ事件

保坂和志『朝露通信』読了

もちろん最後に大団円があるわけではなく、オチがあるわけでもなく。どこから読んで、どこでやめても、おそらくはおなじ読後感。でも、全部読みたくなる。語り手であるタカシの幼少時代を、追体験したくなる。彼が出会った人たちに出会い、彼が感じた季節を…

激務と定番

五時五十五分起床。今朝も暑い。 麦次郎もぷちぷちも、ちょっとバテ気味。食欲が少し落ちている。が、心配になるほどではない。 仕事。依頼が立てつづけに舞い込み、急に激務に。慌ただしすぎて日中のことはよく覚えていない。というか、日記に書くようなこ…

諸星大二郎『マッドメン』読了

読了って言っても、何度も読み返してるんだけどね。 パプアニューギニアの民族伝承と、日本のイザナギ・イザナミ神話をシンクロさせ(ニューギニアのほうは本当の伝承じゃなくておそらく作者の創作だと思うけど)、人類の起源に迫ろうとする人類学的ロマン大…

とんとん拍子で/うまいパン

六時起床。いや、正確には五時二十分、四時ごろにエアコンを切ってしまったのが悪かったか、病気かと思うほどの寝汗に辟易し、一度起きて顔を洗ったのだが、その後は夢うつつの状態がしばらくつづき、朦朧としているうちに目覚ましが鳴ったのが六時だった、…

保坂和志『朝露通信』

コマの思い出。うん。結局、この作品を貫いているのは「子どもだった自分」、そして「子どもでありつづけられなかったが、子どもであったことに(ノスタルジーでも矜持でもないようなのだが、ある種の、おそらくは言語化しにくい)特別な感情を抱きつづけて…

それでも着つづける

六時十五分起床。暑い。梅雨明け早々、フルパワーで暑さをぶつけられつつある。ちょっと動くと汗が噴き出す。 午前中は掃除、リビングの窓への日よけスクリーンの設置など。毎年、農業用の日よけネットをかけて暑さ対策にしている。台風の時は外すなりからま…

雨と干物

六時起床。ひとまず台風一過。しかし天気はさほど回復せず、むしろ台風というわかりやすい状況が過ぎ去ったせいで、梅雨空の気まぐれさだけが色濃く残ってしまったように思える。その、気象学的に見ればおそらくはわずかな空の変化に、やたらと振り回される…

保坂和志『朝露通信』

祭りの子ども神輿に飛び入り参加したエピソードが語られているのだが、このシーンで主人公/幼い頃の語り手が履いていたゴム草履の描写が、しょうもないくらい小さいことなのだが実は生涯にわたるトラウマになりかねないくらい深いことで、本当にしょうもな…

今日の事件簿

どしゃぶらない東京事件 わかめめし事件 腕時計のリューズが持ち上がっていて時間が止まっていたよ事件 iPad用のキーボード届いた事件 半分くらいかもしれない事件 新宿も中国人多いね(でも銀座ほどじゃないし爆買いの現場も見てない)事件 ひたすら朝日新…

保坂和志『朝露通信』

戦前は本当に男爵という身分だった男。終戦から二十年経ってもみんなからは男爵と呼ばれている。そして、塾を経営する傍ら畑仕事もやり、近所の子どもたちに肥料がわりのウンコを畑にまかせている。何かというとチンコがでっかくならないぞ、とか、キンタマ…

最近は麦次郎に

五時二十五分起床。終日降ったり止んだり、気まぐれではあるが弱々しさと激しさのギャップが大きい。時折雨音が破壊的に響く。 午前中で予定していた仕事が片づいてしまったので、仕事関連の本を読んで一日過ごした。午後、キヤノンのサービスマンが複合機の…

保坂和志『朝露通信』

アデノイド手術について触れている部分があるのだが、この名前、久々に聞いた。子どもの頃はよく耳にしていたが、もう三十年以上接触することがなかった単語。小説の中身とはまるで関係のない部分で、妙に興奮している。ま、興奮する必要はないし、興奮する…