わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

しふしししふしちょうしふし

今日は栃木県民の日だ。たぶん。いや、違ったか。 六時五十分起床。八時ごろから仕事をはじめる。今日はほぼ一社に集中。某ガス会社のPR誌(「ガスパッチョ」の会社ではない)。夕方まで、Keith Jarrettのピアノソロを聴きつつ、延々とガスのことばかり考え…

古井由吉『山躁賦』

中期の連作短編集。裏表紙には、物語型の小説からの転換期にある小説だ、といったことが書かれていた(みたいだ)。 「無言のうちは」読了。古井自身と思われる男が、病み上がりの身で京都に一人旅に出かけるが、宿で夜中に、熱にうなされたような、しかし熱…

カサブタ、サンカク、ガーシュウィン

花子、カサブタがどんどんはがれている。かゆみに悩まされることはもうないのか、今日は比較的落ち着いていた。 麦次郎、「のだめ」を観ているぼくのあぐらの三角に、すぽりと身体をはめ込むようにしてくつろいでいた。 ぷちぷちは、「のだめ」の放送中ずっ…

エネルギー消費

今日は茨城県民の日だ。たぶん。 目覚しの音よりも、明け方の冷えた空気にまず起こされた。昨日の木枯しに身を縮めた記憶が、肌から、身体からよみがえってくる。花子は布団の足下のほうで、羽毛がくるまれたカバーの膨らみに身体ごと埋もれている。寝息は聞…

小島信夫『月光|暮坂』読了

「天南星」読了。現代における隣人愛、なのかな。ラストの、「天南星」に関する記述、感傷的な書き方など全然していないのに、文脈を通じて読者は感動してしまう。不思議な魅力があった。本作品集中の最高傑作じゃないかな。 「その一週間」読了。戦中(戦前…

Cornelius「Sensuous」

「HMV」で試聴してびっくり。1曲目がとても気に入ったのでつい購入してしまった。カミサンはフリッパーズや初期のコーネリアスがけっこう好きみたい。Sensuousアーティスト: Cornelius,小山田圭吾,アーレンド・オイ,Eirik Boe出版社/メーカー: ワーナーミュ…

Keith Jarrett「Paris Concert」「The Carnegie Hall Concert」

前者は中古で1,000円で購入。「The Koeln Concert」よりいいというひともいるけど、どうなんだろ。後者は病気からの復帰後初のソロ・ライブらしい。今聞いているけど、「The Melody at Night, With you」に通じる静寂な雰囲気の中に、「The Koeln Concert」…

エロエロ

植木の手入れ中、麦次郎が葉っぱをかじり、数分後にそれをエロエロエロっと吐いた。 花子は顔を掻いてくれとうるさくせがむ。エリザベスカラーがジャマで手入れができないことが大きなストレスなのだろう。 ぷちぷちは、最近外に出しているときに「おいで」…

西荻窪・リラズテーブル

地中海料理店。駅南口、「ほびっと村」のそばの路地を左に入っていったあたり。アルジェリア出身のママ(あえてこう書こう)がしきる、こじんまりとしたビストロ。コースは3,150円で愉しめる。前菜盛り合わせ、トマトとチキンのスープ、スズキのソテーor子羊…

冬来る

八時起床。ちゃっちゃと身支度やドウブツの世話を済ませ、3kmほどジョギング。ジャージ上下でマンションのエントランスから外に出るや否や、冷たい北風に身が縮んだ。準備運動中、身体が暖まるだろうか、ウィンドブレーカーを用意したほうがいいだろうか、な…

小島信夫『月光|暮坂』

「天南星」。どんな星なのだろうと辞書を引いたら、これはテンナンショウと読み、サトイモ科の植物の名前、そしてそれを材料にしてつくった漢方薬の名前らしい。 浅間山麓にある学者村で新築工事中の、野原氏の小屋(別荘)が、主人公(おそらくは小島自身)…

レンズ豆のカレー・スリランカ風

レンズ豆は100gくらいを30分から1時間、水に浸けて戻しておく。鍋に油をひき、タマネギ1/4のみじん切り、トウガラシ1本のみじん切り、ニンニク1かけをつぶしたものをよく炒め、タマネギの色が変わってきたらレンズ豆を入れてしばらく炒める。ターメリック、…

[今日のドウブツ]お留守番

明け方、遠い雷鳴に起こされるも睡魔に勝てず。七時四十五分起床。雨はまだ降っているようだ。ジョギングは断念する。肌寒いというのに、花子は寄ってくるそぶりもみせず、ケージの上に敷いた綿の布の上でアンモナイトのように丸まり、エリザベスカラーをわ…

小島信夫『月光|暮坂』

「暮坂」。すべての出来事は生まれる前から決まっているとか、この人の子として生まれると決めてから生まれるとか、スピリチュアルな著作によくありそうな内容がつづく、と思ったらこれがラストへの伏線となり、迷走していたテキストは、受け入れたくない息…

尻臭女

花子、抱っこしたら猛烈な異臭が。尻からだ。エリザベスカラーをつけているため、尻の手入れができずおしっこのニオイが付着したままになってしまったらしい。ウェットティッシュなどで何度も拭き、念入りにブラッシング。ティッシュもブラシも、それを握っ…

出足好調

六時三十分に起きようとするも、睡魔の侵攻に圧倒され断念。四十分ほど遅れての起床となる。余計に寝た分だけいつもより目覚めはよい。いや、寝覚めがよいのは昨日のカイロプラクティックのおかげかもしれぬ。いずれにせよ、朝から感覚が研ぎ澄まされている…

干涸びたカサブタ

花子、傷口のジュクジュクした感じがかなり取れた。というわけで、伽羅さんをはじめやさしい言葉をかけてくださった皆様、ありがとうございます。あとは、飼い主が油断しないこと。これが一番のキモだな。 麦次郎、午後はずっと押し入れに籠っていた。奥のほ…

猫は猫なりに

六時五十分起床。目覚しがなると、花子がまず起きてぼくの布団にドサリと乗り、身体をピタリとくっつけてくる。これじゃ起きられないじゃないか、と思いながらも、起きる。布団で花子を包んでみる。ゴロゴロと喉をならしながら、くるまれっぱなし。猫は猫な…

花子、落ち着く

花子、思いきって軟膏を塗るのをやめてみる。案の定、あまり患部を掻かなくなった。 麦、ぷちは元気。

久々の厄介者

頭痛が来た。久しぶりだ。後頭部を中心に全体が痛むから緊張性頭痛だろう。偏頭痛でないのが救い。 七時起床。青い光が浅く遠く霞みながら拡がる。冬空だ、と思う。 某複合ビルPR誌、某IT企業PR誌、某教材メーカー雑誌広告など。十三時、気晴らしに「Rosso」…

花子、一進一退

花子、患部をエリザベスカラーの上から力いっぱい掻けば、カラーが曲がってすこしは掻ける(というより触れる)ということに気づいたようだ。ちょっと炎症気味。目薬をさす。軟膏を塗ると、それをぬぐいとりたくて掻きむしるのかもしれない。明日は様子を見…

保坂和志『小説の自由』

日本を代表する作家のひとりと言っても過言ではない実力派による小説論。緩い、そして大きな出来事は何も起こらず、ただダラダラと時がすぎてゆく感じの作品ばかりを書く保坂だが、小説論は鋭く、明確で、力強い。以下、まえがきから。 (前略)書く技術だけ…

小島信夫『月光|暮坂』

「暮坂」。いつの間にか息子の帰宅という問題はどこかに消えてしまい、「そばきり」というそば屋の店主との会話ばかりになってしまった。

満月の妖光よりも

二時三十分。花子、半狂乱となり小一時間ほど家中をうろつき、ふにゃんふにゃんと鳴きつづける。おそらくはわが家で満月行動と呼んでいる、月に一度のバイオリズム的な興奮状態。何度なだめてもおさまらない。あらゆる存在に抵抗してやる、という意気込みす…

カサブタ

花子、だいぶカサブタができた。今度は自然治癒ではなく、無添加の薬を上手に使って意図的に治療しようと考えている。しかし、軟膏を塗るという行為が花子の甘えたい気持を助長させるようだ。自分はやっぱり病人だったんだ、という自覚がまた強くなってしま…

小島信夫『月光|暮坂』

「暮坂」。入院中の息子が退院すれば、嫁は戻ってくるのを拒否することが目に見えている。だから主人公は、妻(息子を生んだ妻ではなく、彼女が他界したあとに再婚した後妻)とともに退院予定日に逃避行を図る。徐々に迷走しはじめたテクストが、息子の受け…

「ビャグギュウジュウハヂエンー」

ごつごつした、岩だらけの尾瀬。そんな夢を見た。 六時五十分起床。現在愛用中のamanadaの目覚し時計は、セットした時間になると「♪たったー、たららーらららーららら、らっらー、らららーらららー」というメロディが鳴る。ちゃんとドラムやベースの音もして…

納豆オムレツ

卵3個か4個を割り、よーくかき混ぜて牛乳、塩コショウを混ぜ、さらによーくかき混ぜる。納豆は何も調味料を加えない状態でこれよーくかき混ぜておく。フライパンを熱し、サラダオイル&バターをなじませたら中火で卵を流し入れ、少し固まってきたら納豆を加…

加藤典洋『小説の未来』読了

仕事がヒマなときを見つけては読み、読んでは忘れ、読み返し……の繰り返し。長かった……。 高橋源一郎、大江健三郎、阿部和重などの作品を「テクスト論破り」とし、作者還元主義に陥ることなく、作者と(社会背景などと)作品との関係を展開することで新しい文…

小島信夫『月光|暮坂』

「暮坂」。講演が終わると、その学校に通っていた孫娘らと主人公は食事を取る。そこで、孫娘の父親、つまり主人公の息子は家庭内不和の状況にあり、離婚の危機にさらされていることがわかる。……あれれ、急に近代小説的なパターンになってきたぞ。