わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

起き(られ)ない理由/メールばっかし

六時四十分起床。毎日おなじ時間に起きているが、目覚ましは六時二十分にセットしてある。つまり、二十分間布団から抜け出せずにいるわけだ。理由はふたつある。ひとつめは、この季節固有のものだ。すなわち、寒いから。自分の体温で温められた布団がもっと…

Palm TXのタッチスクリーンが不調…

購入後、半年くらいからデジタイザのズレに悩まされ、PowerDIGIというデジタイザの超強力調整ソフトでなんとか使用できていたのだが、ここ数週間、センサーの異常反応に苦しめられてきた。画面左上の反応が悪い。この部分にフルスクリーンモードでGraffitiを…

大量ゴミ出し/大量買い出し

六時四十分起床。ゴミ出し日和の朝。今年はじめての資源ゴミは、新聞二束、雑誌一束、空き缶レジ袋に一袋、瓶三本、ダンボール(を常識的に考えれば四束程度にすべきところを)一束の大量出荷。いや、すなおに大量廃棄と表現すべきか。家とごみ捨て場を四往…

松浦寿輝『半島』

島全体が船となる夢。その船に乗るべきではなかったのではないか、と夢の中で迫村は後悔する。 そして、海の見える定食屋での易者ロクさんとの再会。半島 (文春文庫)作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/07メディア: 文庫購入: 2人 クリッ…

くすぶる

六時四十分起床。終日書斎にこもって仕事。なかなかアタマがフル回転してくれない。50%くらいの稼働率でダラダラ、くすぶっている。ならし運転と割り切るべきか、それとも。うーむ。

松浦寿輝『半島』

三章目「易と鳥」。旧銅鉱山の坑道の探検。そして、易者のロクさんからの贈り物のインコ。このインコは、どのように生きるかに迷う者が羽ばたくには風が必要だ、というメッセージではないか、迫村は受け取る。坂道を降りるときに感じた風、アップダウンの激…

舞城王太郎「舞城小説粉吹雪」

「群像」1月号掲載(今日、2月号が発売されてるけどね)。「文学の触覚」というテーマで、現代アートの作家と小説家や詩人のコラボレーションが展開されているが、本作はその1企画として書かれている(のではないのかもしれないけれど。結果的にコラボの材料…

猫ヅラ

ヅラ猫ってのはけっこう多いのだが。 http://www.gizmodo.jp/2008/01/post_2904.html

Yohji Yamamoto Pour Homme 2008 Spring/Summer Collection

テーマは「敗残兵の帰還」。山本耀司なりの(映画の引用みたいだけど)平和の表現。最も目を引くアイテムは、胸の部分に大きく鳩がプリント(? 見た感じは脱色して加工しているようだが…)されたウールギャバジンのジャケット。ゆったりとしたヨウジならで…

正月の抜け殻

仕事始め。六時二十分に合わせた目覚しが、当たり前だが時間どおりにアラームを鳴らす。十日間近く怠惰な(そうでもないか)寝坊生活をしていたわりにはすんなりと目を覚ますことができた自分に少々驚くものの、目覚めた途端に花子が添い寝してくるので、十…

伊藤比呂美『伊藤ふきげん製作所』

なぜこの作品が金子光晴の『どくろ杯』を想起させるのか。なんとなく答えが見えてきた。 おそらく、比呂美ねーさんが愛する家族に体当たりでぶつかっていく様子が、金子が自分の先の見えぬ状況や妻・三千代に向かい合うさまとどこかで共通しているからではな…

松浦寿輝『半島』

三章目「易と鳥」。不思議な易者の老人との出会い、そして彼による凶兆の占い。半島 (文春文庫)作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 38回この商品を含むブログ (57件) を見る

ウォーキングハイ

冬期休業最終日。六時起床。いや、ウソ。八時起床。明日からは六時から六時半くらいに起きなければ、というプレッシャーから出たウソ。 昨日の寒々としたグレイが濃く薄くと変化し、ときおり青空をのぞかせたりはするものの全体としては平坦に伸びていく空か…

松浦寿輝『半島』

二章目「五極の王」読了。旅館の大浴場から海岸での、パフォーマーたちとの淫靡な体験(の幻想)へ。そして、パフォーマンスをしていたメンバーのひとりに、戸山の娘がいた、というオチ。そして迫村は中国人女性、樹芬(シューフェン)の家に転がり込むこと…

失ってはじめてわかる大切さ

九時起床。曇天の空に軽い失意を覚える。正月の青空は妙な能天気さが感じられて好きなのだが、それも三が日を過ぎると当たり前のように感じていたようだ。失ってはじめてわかる大切さ、などと書くと安っぽいドラマのようで赤面してしまうが、今朝の空を眺め…

松浦寿輝『もののたはむれ』『そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所』

後者は、なぜ正月にそんなタイトルを…という気がしないでもないが。 松浦は、今までノーマークだったのが悔やまれる作家。というわけで。今年は精力的に読んでみるつもり。もののたはむれ (文春文庫)作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/06…

松浦寿輝『半島』

「五極の王」。前章の幻想的なラスト、中国人女性との情事を描くことでみごとに現実に引き戻している。もっとも、エロ小説みたいに克明に書かれているわけではないが。「香り」の使い方がうまい。半島 (文春文庫)作者: 松浦寿輝出版社/メーカー: 文藝春秋発…

やぶさめの砂地/ギャボー健在

八時起床。冬期休業中、呆れるほど睡眠時間が増えている。これでいいのか。 午後よりカミサンと青梅街道沿いの井草八幡へ。はじめて訪れた。意外にも広々としており、三が日を過ぎたというのにいまだ参拝客が途切れず、驚く。源頼朝ゆかりの松の木があるそう…

イン・ザ・プール

録画しておいたものを観た。松尾スズキ演じる破天荒な精神科医と患者たちを、オムニバスっぽく描いた快作。 物語の中核になるのは、オダギリジョー演じる、妻に逃げられた三十男が勃起しっぱなしになるという一種の精神障害から立ち直るまでの経緯。ラストで…

伊藤比呂美『伊藤ふきげん製作所』

娘、カノコちゃんの摂食障害。 なぜか、この部分(だけでもないんだけど)を読んでいると金子光晴の『どくろ杯』を思い出す。内容も、時代背景も、文体も、登場人物も、まるで接点はないのに。単純に「詩人が書いた散文」というレベルの話ではないような。う…

松浦寿輝『半島』

「植物園」読了。主人公は、植物園にある料亭で出会った老人とその娘とともにふらりと立ち寄ったゲームセンターのトイレにつながる通路から、暗黒の幻想世界に迷い込む。 心の闇を描く新しい(そうでもないか。奇抜ではあるが)方法なのかな。半島 (文春文庫…

マンネリズムを打破する

八時起床。花子は絶好調。麦次郎は相変わらず。 午前中は近所の荻窪八幡へ初詣で。夕方は軽く西荻方面へ散歩。正月とは最大のマンネリズムの祭典だ、などという考えに囚われるころ。それが一月三日だと思う。おせち料理が今日もなお食卓にのぼることにうんざ…

松浦寿輝『半島』

大学の教職を辞し、しばらくの間、瀬戸内海に面した半島にある街の旅館に滞在することになった主人公、迫村は、荒れ放題の植物園で出会った、(簡単にいえば)いい感じに枯れた老人と酒を酌み交わす。その夜、迫村は自身の影の声を聞く。 また、ある日迫村は…

花子の恢復と信頼/実家へ

八時起床。花子、かなり恢復した様子だが、ほんのわずか、たとえば気づくと枕元で背をぼくの頬にぴたりと寄せて眠っていたり、と、そんなしぐさに、病気にたいするちょっとした不安の澱のようなものを感じてしまう。昨日の症状のつらさを覚えているのだろう…

松浦寿輝『半島』

連作短編集。ひとつめの「植物園」を読みはじめる。 硬質で緻密な文体が、固いまま観念の波となってうねりながら押し寄せる。そんな印象を受けた。描写に想像力が紛れ込み、そのはしばしに、真理(らしきもの)が見え隠れする。重くて変則的なリズム。書き出…

下痢元旦

五時、花子が突然便意をもよおす。片づけるために様子を見る。下痢だ。水っぽい下痢便ではなく、軟便に近い。ふだん便秘がちな花子が下痢になることは少ないが、年末のくしゃみ連発のときに打った抗生物質の注射の影響か、その日は軽い下痢をした。これを引…