わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

疾風怒濤

サラリーマン時代の先輩に再会する夢を見た。目覚めると、五時二十分。まだ少々早い。三十分ほどまどろむように横になる。いつの間にか眠っていたようだが、目覚ましのアラームで起き上がると、くる、くる、くる、と視界が回っていた。起き上がると全身がだ…

古井由吉『栖』

「背」。被害妄想は少しずつ強まっていく。奇行も目立ちはじめる佐枝。決して派手な奇行ではない。ただ、見つめる。周囲に目をやり、自分が見られている、監視されている。とがめられようとしている、排除されようとしている、と感じてしまう。窓に立ち、じ…

アレルギーとアレルギー

五時四十五分に起きたが目が痒いだの喉が痛いだのを理由にグダグダしていたらあっという間に六時を回った。毎年、四月下旬から五月上旬はなんだかよくわからんが外を漂っているらしい謎の物質にアレルギー反応が起こり、花粉症のような症状に悩まされること…

週刊モーニング

やっと木曜発行の分を読み終わった。 「ReMember」、とうとうお気に入りだったキャラクター、零次まで死んでしまった……。おぼろげながら世界が見えてきたが、うーん、やっぱりまだ謎だ。このあとの展開がまるで読めないし。ReMember(1) (モーニング KC)作者:…

古井由吉『栖』

「湯」。静かな被害妄想。栖 (1979年)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1979/11メディア: ?この商品を含むブログ (16件) を見る聖;栖 (新潮文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1986/02メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 16回…

寝負け/根負け

三時四十五分、花子にふんづけられた。ゴハンを催促しているのだろう。夜中に朝ゴハンというのも変な話が、この生活リズムがもう数年つづいているのだから、とキッチンに向かい猫缶を開けようとしたが、よくよく時計を見ると三時四十五分ではなく二時四十五…

古井由吉『栖』

「湯」。佐枝のなかに、女としての不安、母としての不安が少しずつ芽生えはじめる。それが、奇妙にずれている。こだわるべきでない部分にこだわり、そのこだわりゆえに、奇妙な負荷を自分自身に強いてしまう。栖 (1979年)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 平…

こもる時間

六時三十分起床。花子に枕を奪われていた。最近はいわゆる普通の枕ではなく円座クッションを枕代わりに使っている。おそらくドーナツ型の窪みが体のカーブにピタリとあって心地よいのだろう。気を抜いていると、人の道具はたちまち猫に奪われる。猫は絶対に…

のり

コクヨのPRITT。まだ使っていません。コクヨS&T プリットスティックのり レギュラー約10g出版社/メーカー: コクヨS&Tメディア: オフィス用品この商品を含むブログ (1件) を見る

ROのG32ビジネスバッグ

まともなスーツなんて着ないからビジネスバッグなんぞ必要ないといえばないのだが、広告文案の考案執筆という仕事柄、大量の書籍や資料、そしてパソコンを持ち歩くことが多く、持ち歩く資料には貴重なものも含まれるので、開きっぱなしになるトートや書類の…

古井由吉『栖』

「湯」。生まれた子どもとの生活。控えめで悲しい泣き方をする赤ん坊は、なんの象徴なのか。それとも、そういう穿った読み方をすべきではないのか。佐枝は妻、そして母としての自覚を強めているようだが、岩崎は赤ん坊の成長を喜びつつも、夫、そして父とし…

体が横向き

五時四十五分起床。雨はやんだが、まだ陽は差さない。外に出てみると相変わらず空は無表情な灰色だ。だが気温は上がりやがて青空が見えはじめるのだろうということを、小さな虫たちはいち早く察知しているようで、呆れるほどの数が、善福寺川の川面や橋のそ…

今日の事件簿

耳かけ式は耳のまわりが痛くなる事件 大慌てで吉祥寺事件 あ、ビジネス金融センターの人だ事件 10個のつもりが11個事件 ふりかけ完食事件 なんとか終わった事件 生まれてはじめてマカロンという食べものを心の底からウマイと思ったよ事件

古井由吉『栖』

「湯」。出産を気に、うっすらと変容する家族関係栖 (1979年)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1979/11メディア: ?この商品を含むブログ (16件) を見る聖;栖 (新潮文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1986/02メディア: 文庫購…

偽タクシー

急いで取材先に向かおうとタクシーに乗り込んだ。運転手はろくにこちらを見ず、声もかけず、行き先も確認することなくクルマを走らせる。だが、ぼくはフシギと不安になっていないし、怒ってもいない。数十メートルほどクルマが走ると、左側の路肩に人がいた…

壊れがちな日々

五時五十五分起床。湿った曇り空。一雨降りそうな予感が、雲からも風からも伝わってくる。だが鳥たちは元気で、雀が大きな虫を捕まえて、一戸建ての家の屋根まで一気に、うれしそうに飛び上がるのを見かけた。 朝はiPod shuffleでPodcastを聴きながら掃除や…

武蔵野市立吉祥寺美術館「うたう色・あそぶ線 山喜多二郎太展」

猫缶やら猫砂やらを買い出すために出かけた吉祥寺で、入館料100円だからという理由だけで入ってしまった。見たい見たいと思っていたシュールレアリスム展などをことごとく見逃し、何が展示されているかも知らずに、近いからという理由だけで吉祥寺美術館に安…

古井由吉『栖』

「肌」。同棲をはじめた途端に、佐枝の口から「好き」という言葉がこぼれ出す。同時に、昔の男の記憶が少しずつこぼれはじめる。一方、孕ませた岩崎は所帯じみることの疎ましさを感じると同時に、それに順応していく自分に少しずつ緩やかに気づいていく。栖 …

追い立てる/追い立てられる

五時五十五分起床。花子に枕を奪われていた。以前は一緒に寝たりなどせず、クローゼットの奥などにこもって姿を見せずに夜を明かしていたのだが、歳を取ってかなり甘ったれた性格に変わってきたようで、寝入りっぱなは必ずピタリと体を寄せて喉をごろごろと…

今日の事件簿

走ってガンダム像@上井草事件 走って馬二頭@農芸高校事件 助六寿司とうどん二玉事件 吉祥寺は大賑わい事件 電球を選ぶ時間よりレジを待つ時間のほうが長かった事件 大慌てで麻婆豆腐事件 kaoriさんちでオキナワン事件 原因不明の鼻水事件(今もつらいのよ)

アコ・ブランズ・ジャパン パーソナルシュレッダー03CDX GCS03CDX-SB

デザインだけで選んでしまったものの、やたらと紙詰まりを起こす問題児だった「conof.」というシュレッダーがとうとうブッ壊れてしまった。紙が詰まりすぎた結果、刃が曲がってしまい、そこにどんどん紙が詰まっていってダンゴになり、とうとう動作しなくな…

古井由吉『栖』

「肌」。妊娠した佐枝は、さんざん迷ったあげくに子を産むことにし、岩崎と同棲をはじめる。それにしても、なんなんだ、この二人の間の妙な距離感は……。まったく愛情がないようなのに、それでいて、かいがいしくて、近い。栖 (1979年)作者: 古井由吉出版社/…

ガラケーからガラケーへ

六時起床。今年のゴールデンウィークは天気が今ひとつだ。青空のもとでツツジの花の鮮やかなピンクや白を眺めたいのだが、なかなか叶わない、と思っているうちに雨が降りはじめた。 午前中は掃除、買い出し。わが家はマンションの二階だというのに、最近どう…

古井由吉『栖』

表題作。心を通わせるというのではなく、きっちりと距離を保ちつつも、なぜかある一面では甲斐甲斐しく尽くしながら、交わりつづける二人。七十年代の作品とはおもえない設定。 古井由吉の作品はこちら

新緑あるいは水の流れ

五時五十五分起床。三連休明けの金曜、一日働けばまた休日、という中途半端な位置づけの日だが、ぼく自身はあまり関係ない。昨日はほぼ休めたが、土曜はまた働く予定。日曜は休みたい。 仕事。朝の一時間で一気に進行中の案件三つの企画書やらコピーやらを送…

古井由吉『栖』

1979年発売の短篇集。古書店で買った。平凡社発行で、初出は『文体』という雑誌の連載とある。文芸誌だろうが、うーん、知らない……。 巻頭の表題作から。男性との関係を兄姉にとがめられ、そして田畑をうろうとする兄姉をとがめ、祖母の死を気に実家のある村…

星野智幸『俺俺』読了

他者を理解しようという気持ち、面倒なことからは逃げ出してしまえという気持ち、異質なものは排除してしまえという気持ちがから生まれた奇妙な世界の、発生から破滅、そして再生まで。星野さんらしい、グロすぎてネガティブすぎて冷静に考えたら読む気力が…

カステラ

こどもの日がやって来る、というと小学生のころは馬鹿だったせいか(今も相当な馬鹿だが)、せいぜい柏餅を食うくらいしか特別なイベントはないというのに、正月や夏休みを迎えるときとおなじくらい記を昂ぶらせていたのをふと思い出した。しかし根拠も理由…

星野智幸『俺俺』

破滅へと進む俺世界。しかし、再生の可能性はある。俺俺作者: 星野智幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/06メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 101回この商品を含むブログ (63件) を見る星野智幸の作品はこちら。

ばっかばかしくておもしろい

細切れに目を覚ましては、夜中にうろつきはじめる猫の相手をしてやったりゴハンをあげたり、これは自分のことだがトイレに入ったり、とあれこれ動き回っている。もっとも、動く時間は一回につきせいぜい五分だから合計してもたいして長くはならない。だが、…