わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

意外に仕事以外のことも

五時四十五分起床。今日も慌ただしく身支度し、麦次郎は静かで、妻は外出、ぼくはひたすらデスクに張り付いて仕事をし、「あさが来た」はあと二話で終わってしまって、仕事は思いがけず順調で、めずらしくほとんど電話は鳴らずメールもまばらで、ぼくがつく…

磯崎憲一郎「鳥獣戯画」(3)

「群像」2016年4月号掲載。 犬、でかしたぞ。少女、その恋はアカンぞ。飼い主の命を救う忠犬、そしてダメ中年に恋する美少女、という、物語のステレオタイプ的なエピソードが重層的に語られる。ブリブリ怒っている小説家はどこに行ってしまったのだろう。語…

見惚れ桜

五時四十五分起床。快晴。気温上昇。春。 麦次郎、大人しい。まったく騒がない。どうしたのだろう。具合が悪そうなわけではない。 静かな中、あわただしく身支度をし、掃除と麦次郎の皮下輸液も済ませ、外出。税理士の事務所に書類を届けてから小石川へ。播…

今日の事件簿

新しい朝が来た希望の朝だ(といってもラジオ体操の歌ではない)事件 麦次郎いつの間にやら一口ゲロ事件 まとまらなそうでもまとめようとすればまとまるのさ事件 それはタイトですねニヤリ事件 辺か邉か邊か事件 このパンは全粒粉なのか事件 ポンジュース立…

山田詠美「蛍雪時代」

「群像」2016年4月号掲載。変態プレイの目覚めと末路。ちゃんちゃん。 群像 2016年 04 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/03/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 山田詠美の作品はこちら。

まだ桜の

五時四十五分起床。曇天。麦次郎、ウンコしようとして気張りすぎてゲロを吐いた。朝からその始末に追われる。 仕事。某団体の案件の資料の読み込み。早めに昼食を取り、外出。ゴゴイチ、小石川にて打ち合わせ。播磨坂の桜並木も開花していた。三分咲きという…

松岡正剛×安藤礼二「日本人の思想」

「群像」2016年4月号掲載。これも特集「人生の意味?」の1コンテンツ。日本人固有の思考パターンのルーツを、島国という地理的特性、古事記と日本書紀、そして空海と最澄の密教などに求めていく。非常におもしろい論説が展開されているのだが、仏教にも民俗…

奇跡の恢復、なのか

六時三十分起床。 午前中は麦次郎を病院へ連れて行く予定だったので慌て気味に身支度をしていたのだが、断念せざるを得なかった。原因は、おしっこだ。いつもなら朝五時六時くらいに一回目、十時頃に二回目、となる。二回目のおしっこが済んだらキャリアに入…

鷲田清一×大澤真幸「人生の意味」

「群像」2016年4月号の特集「人生の意味?」の冒頭を飾る対談。ぼくが好きな(というか感銘を受けているというか共感しているというか学んでいるというか)二人の思想家の対談。多くの人が経験しているであろう事柄を、哲学者、社会学者らしい視点からきっち…

暗闇から飛び出す猫を二回ほど

六時三十分起床。麦次郎、ここ数日つづいたハイテンションが嘘のようにおさまっている。妻曰く、満月の前後は興奮しがち。それが野性なのだろう。 冬のような寒さだが、すでに体調は一度崩しているのでへいちゃらかな、とナメた態度で掃除。どんなふうにナメ…

保坂和志「地鳴き、小鳥みたいな」

川、ザリガニ釣り、用水路。大切な人と大切な記憶。…を、微妙に文法の破綻した文体で混乱気味に語る。 群像 2016年 04 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/03/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 保坂和志の作品はこちら。猫好き…

私的花の日

麦次郎、一晩中廊下をうろついたりリビングで叫んだり。妻が寝不足になっている。ぼくも多少は、ではあるが。 五時四十五分起床。今日は谷間のような一日。かなりゆとりがあるが、いつも通り起きて、普段通りに麦次郎の世話をする。昨夜のテンションの高さは…

今日の事件簿(字数を揃えてみました)

にゃーがうろうろ事件 事務処理えんえん事件 少しだけゲホゲホ事件 ごはんをもりもり事件 大量資料ガサガサ事件 仕事計画いろいろ事件 かぼちゃもりもり事件 傷跡じゅくじゅく事件 ↓これがないと猫トイレがどえらいことになる 山善(YAMAZEN) お徳用使い捨て…

保坂和志「地鳴き、小鳥みたいな」

めちゃくちゃな流れなので要約できない…。 群像 2016年 04 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/03/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 保坂和志の作品はこちら。猫好きなら『ちゃーちゃん』読むべし

シンクロする猫、うろつく猫

三時三十分、喉の渇きを感じてキッチンへ。麦次郎も水を飲んでいた。シンクロニシティ。ついでに少しゴハンをあげておく。 五時四十五分起床。なぜか今日はやたらと家中をうろつく麦次郎を外廊下やベランダに出し、身支度を済ませ、麦次郎の失敗おしっこの処…

保坂和志「地鳴き、小鳥みたいな」

「群像」2016年4月号掲載の中篇。内容は『朝露通信』のつづき、という感じかな。思い出のとりとめのない羅列。突然浮かび上がる共感。その一瞬だけは道を見通せたときのようなすっきりとした心地よさがあるのだが、それ以外のときは、わけがわからないものを…

癇癪と癲癇は字が似ている/五秒ルールの子

四時、麦次郎に起こされる。腹が減ったらしい。昨日の夕方に起きてしまった癲癇発作は直後に「食欲の異常」という妙な行動を取ることが多いのだが、それでも発作の際に失ったエネルギーを補給するには不十分だったらしい。20gほどあげたが、あっという間に完…

ネギでの悶絶と猫の癲癇

五時四十分、目覚ましがなる五分前に目が覚めてしまったのは、ここ数日風邪を治すために睡眠時間を多めにとってばかりいるからだろうか。 熱はぶりかえしたりしていないようだ。喉の痛みはない。痰はよく絡んでいるようだが鬱陶しくなるほどではない。鼻は時…

佐伯一麦「山海記」(1)

「群像」2016年4月号掲載の新連載。この作者の作品は基本的には地味な私小説なのだが、妙に気になる存在。どこが好きなのか、どう好きなのかは、正直言って自分でもよくわからないのだけれど。 東日本大震災で被災した東北在住の小説家の、日本各地に点在す…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」近世篇26 〈聖所〉の前のタブロー

国家理性の誕生、そして近世絵画との連関。 ベラスケスの描いた「ラス・メニーナス」、そしてフェルメールの「絵画芸術」という作品に何重にも仕込まれた自意識的な作意、あるいは寓意。フェルメールのほうはベラスケスほどトリッキーではないのだが。これら…

酔って猫助け してください

わが妻であり、ぼくが代表を務める有限会社スタジオ・キャットキックの副社長、そして所属猫作家である梶原美穂が、保護猫カフェを運営するネコリパブリックさんの企画に協力しました。とってもラブリーなお酒が完成。売上の10%が運営費に充てあられるそうで…

伝染の休日

五時四十五分起床。熱は下がったが、咳、痰は残っている。胸の奥から静かに込み上げてくる咳。痰もその通り道のところどころにひっかかっているような。あくまで感覚だが。 金曜の午後、そして土曜と寝て過ごしたせいだろうか、日曜だが平日とおなじ時間に目…

今日の事件簿

とにかく睡眠事件 熱は下がったよ事件 妻にうつったかも事件 風邪の日にはモーツァルト事件 モーツァルト生誕250年記念 エターナル:モーツァルト アーティスト: オムニバス(クラシック),クリヴィヌ(エマニュエル),コシュラー(ズデニェク),ブロムシュテット(…

今日の事件簿

風邪こじらせた事件 でも仕事した事件

今日の事件簿

風邪が本格的な症状になってきたけれど仕事している終わったら休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ休むぞ事件 宣伝会議の無料セミナーは泣く泣く…

今日の事件簿

ノドは痛みからガラガラへ事件 うがいガラガラ事件 ウンコでましたーっ事件(猫) コロッケ事件 あさにぎりぎり間に合った事件 詰め込み事件 そんなことされたら警戒するけどね事件 爆笑かよっ事件 瀬戸内寂聴最強説事件 「群像」4月号掲載の寂聴「いのち」…

瀬戸内寂聴「いのち」(1)

「群像」2016年4月号掲載。昨日まで「新潮」に掲載された蓮實重彦の小説を読んでいたのだが、なんだかしんどくなってやめてしまった。戦中戦後という時代はとても好きなのだが、エロティックすぎるんだよねえ。 瀬戸内ジャッキー92歳の私小説。ガンの手術後…

薬に漬かりかけ

五時四十五分起床。すごくノドが痛い。咳が出る。そして鼻が軽く詰まる。 麦次郎、今日も賢い。騒ぐことなく、黄土色のウンコを大量にしていた。快便。 朝イチで河合内科医院へ。ちょうど喘息の定期健診の日だったので、ついでに喉も見ていただく。風邪らし…

今日は賢い

五時四十五分起床。少しノドが痛い。軽く咳が出る。それ以外はまったくなんともない。 麦次郎、今日は賢い。雨で騒ぐ気も失せているか。本能なのだろう。皮下輸液170cc。 仕事。てきぱきと済ませるはずだった請求書の発行と一連の事務処理、どういうわけか異…

熊野純彦「美と倫理のはざまで カントの世界像をめぐって(5)」

カントの考える、自然が内包する美と崇高さについて。すべてはこの部分に集約されている。ちょっと長いけれど引用。 自然は測りがたく、その広がりと威力とを直感的に評価するさいに、人間の能力は不十分である。にもかかわらず私たちの理性のうちにふくまれ…