わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

恢復/去夏

夜中に何度も花子に呼ばれたが、顔を出すとシャーと、軽くではあるが威嚇された。まだニンゲンがコワイらしい。ドアを締めたまま声をかけ、何度もなだめた。 六時起床。早朝からO社チラシのコピー。九時、旧事務所へ。廃品回収業者に不要になったデスクとク…

信頼

六時起床。 引っ越し以来、文章書きよりも残務整理とドウブツの世話ばかりしているような気がする。今日も麦次郎を連れて病院へ行った。腎臓が片方小さいと言われたことがあるので、年に一度は健康診断をしてもらう。結果はやや内臓脂肪が多いのが気になるが…

地冷

近ごろは目覚まし時計より早起きだ。鳴る直前に目を覚まし、薄暗がりの中で、ひどい近眼をこらしながら液晶のデジタル表示を苦心して読み取る。一分か二分、設定した時間よりわずかに早い。眠っていても腹がすく、とはよく言うが、眠っていても腹時計とは正…

墓前/募金

六時三十分、起床。早朝、インコのうりゃうりゃ、ハチ、きゅー、雀のぽんちゃんの死骸を埋めた公園まで散歩。善福寺川沿いをゆっくり歩く。カルガモの朝食の時間らしく、あちこちでシンクロナイズドスイミングの選手のようにくるりと回転するように潜っては…

恢復/親子

七時三十分起床。午前中は旧事務所の片づけ。午後は自宅でのんびり過ごす。 引越の疲れか、夏の疲れか。どんなに寝ても眠り足りない。目を閉じればたちまち意識が途切れる。例えばテレビを見ている間や、カミサンがトイレに立った瞬間。少しだけ寝転がってみ…

循環/出入

七時、起床。台風は通り過ぎた。窓を開けると、風や陽射しではなく、まず強い湿気が流れ込んできた。だが空気は自然に循環する。部屋に満ちていた、ぼくらの寝息が混じった空気と台風が残した水気の多い空気とが混じり、すぐに流れを生み出し、ひとめぐりす…

川音/祈音

六時三十分、起床。雨音よりも家の裏を流れる善福寺川の流れの音が先に耳に飛び込んだ。台風が関東地方に接近している。雨量が増えれば、コンクリートで河岸を塗り固められた貧相な川でも流れの勢いは増す。謹慎を解かれた暴れん坊の学生みたいに元気がよい…

恵雨/餓死

六時三十分起床。昨夕から降り出した雨は、いつの間にか止んだらしい。ベランダの手すりに点々と付着する雨滴が、最近カミサンが「石なまけ」の材料に購入する、磨きをかけた水晶のように見えた。空が晴れていればきらきらと光を反射してくれたかもしれない…

虫涸

六時三十分起床。昨日とは別のルートで近所を歩いてみた。すると今朝はずいぶんと蝉が喧しい。しかし心なしか力強さがないのは、晩夏、もはや命尽きるときが近づいているからか、まだ目が覚めきっていないだけなのか。低血圧の蝉とは笑えるが、蝉にも、もと…

初日

移転初日。通う場所が変われば生活のリズムも大きく変わるのは今までの経験でよくわかっていた。通う場所がなくなる、すなわち自宅が職場になることも、フリーになって一年目にしっかり経験しているが、そのとき身に付いたリズムはすっかり錆びついていたら…

不眠/足癒

花麦仲直り計画進行中のため、いまだ書斎で寝ている。いや、書斎ではなくて事務所部屋だ。左に事務用デスクとアーロンチェア、右に大型の本棚ふたつと巨大なカラーコピー・ファクス・プリンター複合機。その間にできた、まさにうなぎの寝床のような空間に、…

工面

八時起床。起きる時間は遅くなっているものの、やれ片づけだ荷物の梱包だ開封だ家具や机の配列だ不用品の処理だ掃除だと肉体労働がつづいているせいか、疲労はたまる一方だ。だがここで手を休めたら自宅兼事務所が自宅兼ゴミ屋敷になってしまう。集中して作…

言聞/手違/運搬

遠足前日の子どもでもあるまいに、興奮していたのだろうか、何度も目を覚ました。しかし、起き上がるたびに気になるのは引越ではなく、花子が今どうしてるか、これだけだ。昨夜も、何度も花子をなだめた。それでも三時から六時にかけての夜鳴きはしずまらな…

準備

八時起床。九時、事務所へ。引っ越し準備に精を出す。十八時、カイロプラクティック。夕食は「海猫亭」にて。白身魚のカルパッチョ、夏野菜のグリル、ヒナ鶏の天火焼など。夜、ドラマ『電車男』。ご都合主義を一度全部ぶっ壊す。うーん、ドラマの王道。 阿部…

起恢

九時起床。かなり恢復したようなので、午前中は自宅兼事務所のネットワーク配線工事。午後は休養。夕方、事務所に向かい少しだけ 片づけ。それからゴミ出し。 花麦、今日もいい感じ。午後はぼくとカミサン、花麦、ぷちぷち、みんなそろってリビングで昼寝し…

寝恢

午前中、ちらり内科医へ。薬をもらって帰宅。あとはひたすら寝る。花子が時々添い寝してくれた。

帰省/病伏

八時、起床。十時、出発。実家に帰る。日帰り帰省、気楽なものだが風邪が悪化したので十八時には帰途についた。 野坂昭如『東京小説』をちらり。

寝々/古神

目が覚めると、喉が痛い。身体が重い。夏風邪だ。毎日の冷房と睡眠不足がたたったか。今日は自宅を兼事務所にするためのネットワーク配線工事をするつもりだったが、予定変更、ただひたすらに寝ることに。眠るか、目が覚めているときは諸星大二郎のマンガを…

夏病/夏猫/夏戦

七日ぶりの土曜日だ、と馬鹿な書き出しをしてみる。それくらい週末が待ち遠しかった。長期休暇前の平日は仕事が立て込みすぎる。 九時、起床。やや喉が痛む。エアコンにやられたか、移転準備でハウスダストにやられたか、それとも過労で免疫力が弱っているか…

富士

六時十分起床。十分ほど寝坊したが特に慌てず十分だけ遅く家を出たらいつもより駅に向かうひとは多くなるかと思ってたら、もう盆休み、みなぎゅうぎゅう詰めの新幹線の中で細くうめき声をあげながら数時間の真夏のおしくらまんじゅう大会をしたり高速道路の…

煙脳/父殺

少々体力に自信がなかったので一時間ほどいつもより余計に寝ることで暑さやら忙しさやらが奪っていった活力を取り戻そうとしたが、起きた時点では狙い通りだったかはまるでわからず、恢復できたか否かの判断がつかぬくらい寝ぼけて脳が煙のようになっていた…

単調

六時起床。新しい目覚まし、アラームが単調でつまらない。 七時、事務所へ。終日引きこもって作業をつづける。某通販カタログ企画、筆記具メーカー広告、証券会社パンフレットなど。 夕食は事務所で済ませた。食べながら久々に「銭形金太郎」を観る。パワー…

光止/続笑

目覚ましが壊れたようで、六時に起きるつもりが十五分ほど寝坊した。だが大慌てで身支度する必要もない。いつもどおりの朝だ。 七時過ぎ、事務所へ。うっすらと黒みを帯びた雲がゆるく空を覆っている。気のせいか西荻窪の街も、朝だというのに薄暗い。空に延…

感化/歩犬

六時起床。いつもより湿度が高いのか、熱と水分を抱え込んだ分厚い空気がずしりと全身を圧迫するような感覚で目覚めた。七時、事務所へ向かうが歩いてもおなじ感覚に囚われる。この厚い暑さ――とはおかしな表現だが――にみな白旗を揚げたのだろうか、今朝はほ…

灼陽/苦瓜/魂職/鳥泳

九時起床。夕べは二十三時に床に就いたから、十時間寝たことになる。これだけ蒲団の上にいつづけたのは何ヶ月ぶりだろう。もっとも、二度ほど花子に起こされはしたが、熟睡したという満足感は高い。とはいえ、寝過ぎると頭痛に悩まされる体質であるのがやっ…

左官

夜のエアコンを短時間で切るようにしたら、花子の夜鳴きが減った。自分自身の眠りも若干深くなったようだ。九時起床。 一日かけて、十九日からカミサンのアトリエとなる部屋の壁に珪藻土を塗ったくった。隣り合う壁や天井を養生してから、購入しておいた珪藻…

辟易/謎鯨/恢復

エアコンがキライなのはどうやら花子もおなじらしい。連日の夜鳴きに辟易し、今朝方は和室で熟睡するカミサンと交換してもらったのだが、エアコンを切ったらおとなしくなったという。くわえて花子はカミサンにワガママを言わない、というのもあるだろう。お…

冷害

エアコンが苦手だ。身体が急に冷やされる感覚は、最初は刺激的で心地よいが、そのうち気だるさに全身が覆われ、筋肉も関節も硬くなる。クライアントのあまりに冷えすぎた会議室に閉じこめられたりすると、退出するころには脳味噌まで硬くなっている。しかし…

夜鳴/淡青

花子の夜鳴きが日に日にひどくなっている。夕べは十二時半に寝たが、二時半に起こされ、三時半に起こされ、四時半に起こされ、五時に起こされ、五時半に起こされた。これはひょっとすると、花子がぼくを起こす回数は以前と変わらぬが、ぼくの眠りが浅いがゆ…

勝負

五時四十五分、起床。六時まで、目覚ましを蒲団の上で虎視眈々と見つめつづけた。セットした六時になる瞬間を見届けてやろうという魂胆だ。鳴る前に起き上がれれば勝ち、鳴らしてしまったら負け。別にルールを決めていたわけではないが、結局うとうとと微睡…