わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

竹雨/男根/破壊

目覚めれば、篠突く雨だ。篠とは細く群生する竹の一種らしいが。竹が落ちてくるとは物々しいが、確かに今朝の雨は竹槍を一斉に浴びせられたような激しさがある。とりわけ西側にマンションが建ってからは、壁と壁の間で音が反響するのか、雨音が極端に増幅さ…

伝心/船漕

五時三十分、また花子のフニャンだ。すぐに身体を起こしてゴハンを与え、三十分ほどいっしょに寝た。といっても添い寝したわけではない。見える場所に横たわって、自分はここにいるぞ、と存在を示しただけだ。いる。いることがわかる。いることに確信がもて…

寝汗

五時半。寝汗のひどさに辟易しながらも、起き上がることができない。遠くで花子が鳴いている。和室と書斎のわずかな距離、たかが数メートルだというのに、たどりつけぬかと躊躇するほど遠く感じさせる。暑さはひとの行動をここまで制約するものか。そうでは…

断識/涼装

五時、寝汗で目が覚める。あと一時間したら起きなければ、そう思った次の刹那、六時になっていた。一瞬にして一時間寝た、つまり一時間もの間意識のスイッチを切っていたことになる。寝汗ならおそらくこの一時間のほうがかくはずだ。それが不快なので、無意…

亡心

七時、起床。眠い。 八時、事務所へ。暑い。最高気温、三十二度。 休日出勤。ラジコンメーカーHP、証券会社パンフレット。 西友へ。靴下。 二十一時、閉店。 夕食は「タイ・カントリー」。サテ(豚串)、生春巻き、豚肉とインゲンのレッドカレー、海老サラダ…

狂夏/狂牛/狂気

八時起床。晴。梅雨の谷間か、夏の訪れか。朝から陽射しは鋭く、強い。 午前中はマンション管理組合の総会に出席。話し合いを進めていくうちに、急にと気温が上がってゆくのを感じる。だが風があるせいか、東京の真夏特有の不快感はない。昨年の三十八度台が…

熱差

汗で目が覚めた。湿度で目が覚めたといったほうが正確か。体中を、薄い水の膜で被われた気分だ。目は覚めたが、身体は覚めていない。不快感を不快と感じるまでにずいぶんと時間が経った。いや実際は一瞬かもしれない。ともかくアタマも身体も目覚めた。起こ…

節介

六時起床。雨であることに気づくと失望することが多いが、梅雨時はなんとも思わなくなる。ああ降っているな、とまず考える。次に降り具合に意識が向かう。霧雨なのか、小雨なのか。風はあるのか。蒸すのか。暑いのか。ここまで来ると、失望する要素が徐々に…

沸騰/欠音

六時、起床。梅雨時の雨音をどうしても思い浮かべることができない、ということを以前日記に書いたような記憶がある。弱く、長く、散るように降る雨という印象がいつごろからか形作られている。そこに音はない。あるのは拡散するあいまいなベクトルと、肌を…

李食 

汗ばむわあ、とは山田花子嬢のギャグだが、わが家の花子様は汗ばむ前に涼しげな場所を探してくつろぐ才に長けている。近ごろのお気に入りは玄関のタイルの上のようだ。クッションフロアよりは冷えるだろう。もっとも、ここでおとなしくしくれている時間はか…

頻便

六時起床。不思議といつもよりキビキビと身支度ができているようだ。そのくせ花子にゴハンを与える際にあやしてやったり、寂しそうな声をあげるたびに仕度をやめてそばへ行ってあげたりする。それでも早い。十分、いや十五分は早いか。どういうわけかいつも…

分担/凄香

気づけば十時だ。明け方にフニャンフニャンと花子に起こされ、書斎で食事を与えてからそのまま床で毛布だけかぶって寝た。しばらくは花子も添い寝していたと思うが、いつの間にか姿を消し、探せば玄関にコロリと転がり、澄ました顔でこちらを見ている。また…

彷徨

七時、起床。八時、事務所へ。休日出勤は精神状態次第で楽しくもつらくもなる。だから今日のテーマは「のんびり」にしてみた。だが、果たして本当にのんびり仕事ができたかどうか。L社パンフレットの構成を黙々と。二十時、店じまい。 夕食難民。彷徨った。…

愛着

家探しは断念した。使いやすい間取り、美しい外装、気に入った街、そして値段。すべてに満足ゆく物件にはとうとう一度も出会わずで、深追いをつづけるうちに事務所の更新の時間が近づいてしまった。断念すると意外に新居への執着はなくなる。なぜこだわって…

無知/要領/雲流/恢復

わからない。知らない。そんな状態から仕事がはじまることがある。はじめてのクライアントだ。自分が今まで買ったことはおろか、借りたことも、触れたことすらない商品を扱わなければならない。知らないものの魅力をどうやって理解するか。付け焼き刃な理解…

慌空/旬果

六時、起床。曇り空。雲が厚い。ベランダで植物に水をやると、外気の肌寒さに少々驚いた。昼間は雨となるらしい。空の色は毎日変わらぬというのに、降った止んだ冷え込んだと、梅雨の天気は意外に慌ただしい。 麦次郎、あいまいな空模様が気になるのだろうか…

後悔/苦笑

五時、自然と目が覚めてしまう。おかしなアルコールの飲みかたをした後は大抵、二、三時間睡眠を取ると異様にアタマが冴えてくる。花子とすこし遊び、風呂に入って身を清める。身体をほぐしたところでもう一度蒲団に入ったらたちまち睡魔に襲われた。がずい…

内臓

六時、起床。湿度が高いのは肌で感じるが、雨が降りそうな気配はない。かといって晴れているわけではない。 七時、事務所へ。曇り空は季節の感覚を一瞬惑わせるが、道端で咲く紫陽花を見ると惑いも消える。紫陽花とは、曇り空が似合う花なのか。それとも曇り…

終了/鱶鰭

休みだから寝よう。少しでも寝溜めしておこう。そんな気持ちで床に就いた。二時を回っていたかもしれない。が、七時には目覚めた。五時間寝たことになる計算だ。平日、特に忙しくないときは一時過ぎに寝て、六時に起きる。五時間睡眠ということになる。土日…

畑荒

七時三十分、起床。雨は降っていないようだ。湿度は高い。ような気がする。 九時、事務所へ。休日出勤。誰とも会わず、誰ともしゃべらずに黙々と、ただ黙々とQ社カタログの企画を考えつづける。夕方になるとさすがに集中力が途切れた。目が霞むくらいはかわ…

入梅

入梅したらしい。それほど明確に季節に線引きができるものか、と毎年不思議に思うが、梅雨を季節と考えるか気象現象と考えるかでこの線引きの意味や受け容れかたは違ってくるのではないか。季節だとすれば、今日から梅雨です、などと宣言されるのはよけいな…

余韻/夜捨/世俗/睡魔

日本中が昨夜の勝利の余韻に浸りつづけていたのだろうか。テレビはほんの数分だけオンにしてみたが、何局かでゴールの瞬間を繰り返し再生しては、熱心に日本の強さを語っているようだ。新聞の一面にもワールドカップ出場決定を報じるブロックができている。…

無客/勝利

七時起床。疲れているのか、いつもより一時間遅い目覚め。 八時、事務所へ。初夏らしい陽射しは感じられないが、気温だけは高い。E社企画など。 十三時、「Rosso」で髪を切る。夏仕様。 十六時、小石川のL社でQ社カタログの打ち合わせ。十九時、帰社。 無観…

季節/桜道

季節は外側からやって来る。ひとを、陽射しや風や雨で被い、空の色の微妙な変化を見せ、草木の色の変化を見せ、花々の香りを感じさせる。ひとつひとつの、兆候ともいうべき要素にぼくらは季節の断片を感じ、イメージの中でそれをひとつのかたちにまとめあげ…

石市

宿酔いは治まった。空模様と同調しているのかと思えるほどに身体が晴れ晴れとしている。晴れ晴れとは普通、心に関する表現に使う言葉かもしれないが、今の体調は「晴れ晴れ」がいちばんふさわしい。それでも、朝六時に目覚し時計がなった直後は眠くて仕方な…

宿酔

もう飲むまい。と何度誓ったことか。禁煙と断酒の誓いほど信じられぬものはないのかもしれない。あいにく喫煙の習慣はないが、酒にはついついだらしなくなる。近ごろは身体がアルコールを受け付けなくなってしまった。心のほうもそうなってくれればよいのだ…

泥酔

今日からカミサンhttp://www.catkick.com/namake/の個展がはじまる。せっかくの土曜であるが、カミサンは仕事だからか朝からテンションが高いようで、いつもより微妙ながら行動が素早い。猫たちは今日が休日だとわかっているようで、ならば、と朝からわがま…

不安/眼鏡

暇という感覚は本能から来るものではないらしい。アタマの中で「明日はとくにすることもないからのんびりしよう」と決心してから床に付いたはずなのに、目覚しがなるより一時間も早く目覚めてしまう。暇だから寝る、というよりは暇という状況を打破して充実…

曖昧

昨日よりは若干目覚めがよいか。目が覚めた、と自覚してから起きあがる。なんだ当たり前のことではないかと突っ込まれそうだが、疲れているときほど目覚めの感覚は曖昧になる。 七時、事務所へ。仕事は小康状態だ。早くから作業する必要などほとんどないのだ…

依存

衣替えであるが、近ごろはファッションが暦よりも早く動くから、この日にあわせてタンスの中身を入れ替える、などということをしなくなったのではないか。官公庁では今日から九月末まで上着とネクタイを省いた簡略的なスタイルで仕事に臨み省エネ効果を狙う…